「視点」~生物を学ぶ上で知っておいて欲しいこと~

 こんにちは、RURIです!

 今回は「視点」というお話。生物の内容自体に直接関係がある訳ではないのですが、でもこれを念頭に置いておくことで生物をより理解しながら学んでいく事が出来るのではないかな、と思います。


 では、本題に入りましょう。


 生物学、というか生物の世界の特徴の1つに、「階層性がある」というのがあります。「細胞」が集まって「組織」を形成する、「組織」が集まって「器官」を形成する、「器官」が集まって「個体」を形成する、「個体」が集まって「生態系」を形成する……、という様に、まるで層の様に連なる様々なスケールがあるのです。細胞、またはそれを形成する細胞小器官や分子、DNAなどといった目に見えない『小さな(ミクロの)』世界から、生態系や生物が誕生してから今日に至るまでの進化など全体を見る事が出来ないほどの『大きな(マクロの)』世界までを扱うのが生物学という学問、生物という教科なのです。


 そして、ここで私が意識して欲しい「視点」というのは、「今、どのスケールで物事を考えているのかな」というものです。ちょっと言い方を変えると、「生物の世界を考える時に、もちろん一つ一つの知識について、その繋がり方を意識して考える」ということですね。

 

同じ「個体」を考えるにしても、「生態系の中の一個体」を考えるのか、それとも「個体の中の器官」を考えるのかによって、注目すべきポイントは変わってきます。もちろん生物の世界に階層性があるとは言え一つ一つの事柄は繋がっているわけですから明確に線引きすることは非常に困難なものでしょう。しかし、「マクロな視点」で物事を考えているのか、それとも「ミクロな視点」から物事を考えているのかを意識する事によって、それぞれの知識を結びつけて考える事が出来るはずです。


という訳で、生物を学んでいく上では「どのスケールの視点から物事を捉えようとしているのか?」ということを常に念頭に置いて欲しいな、と思います。では、いっしょに生物を学んでいきましょうか!


〈お断り〉

更新順は著者の都合上、教科書の順番になるとは限りません。また、更新は長らく滞ることもあればしばしば高校生物の範囲を逸脱して大学レベルの内容も入ってくるかと思います。受験に向けて知っておいて欲しいこと・知っておくことで問題を解く上での引き出しを増やすことに繋がれば、または大学に入ってからもう一度振り返ろうとした時に役立てば良いな、と思って書いていくものですので、その点をご理解の上、何かに役立てて頂ければなぁ、と思います。

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