AO/推薦入試

AOや推薦入試は受けるべき?

 今回はAO入試、推薦入試について少し書いてみようと思います。と言っても、あくまで私の主観的なものですので参考程度に。先に言っておくと、私はAO入試で志望校に受かって進学したので推薦入試はそこまで詳しく書けません。さらに言えば私が受験したのは国立大のAOですので、私立大学とは異なる部分もあるかと思います。そこはご理解を。


 さて、最近の大学入試では推薦・AO入試の比率が高まりつつあります。もちろんまだまだ共通テスト・大学ごとの個別試験を受ける一般入試での進学者が最も多いのですが、それでもざっくり3割位が一般入試以外の方法で進学しており、大学受験を考えた時に無視出来るものではないでしょう。


 さて、ではこれらの入試を受けるべきか否か。これは私の持論ですが、「推薦で落ちても一般入試で受験するだけの覚悟・用意がある」なら受けるべき、そうじゃないなら止めて一般入試に絞るべきだと思います。


 まず、「合格したら絶対に入学すること」を受験条件に掲げる大学がかなり多くあることは知っておいて下さい。そもそも大学が推薦やAOで先に合格を出すのは、言い方は悪いかもしれませんが「自分の大学で学ばせたい学生を先に囲いたい」という意図があります。学生数の確保が運営上重要になる私立大学ならなおさらです。国立だと「優秀な学生が他の大学に流出して欲しくない」だとか「学力以外の能力を測りたい」という面も大きくなってくるかと思いますが。指定校推薦などであれば合格後の辞退は翌年以降の枠の配分に影響する、なんてことも考えられますし。


 では、本題に戻りましょう。

 私が「推薦で落ちても一般入試で受験するだけの覚悟・用意がある」人に限りAO・推薦入試を受けるべきだと言う理由。それは、AO・推薦にはかなりの労力がかかるからです。


 まず、大前提として、AOや推薦というのは「チャンスを増やす為のもの」であって、「ラクに合格出来るもの」ではありません。受験科目が少ない、早く合格が出るということで楽そうだ、という風に思われるかもしれませんが、むしろその逆。一般入試でも受かれる様に勉強しながら、AO・推薦の対策をしなければならないのですから。楽だろうから、といった安易な考えでAOや推薦を受けると、後悔する羽目になるでしょう(受かる可能性が万に一つも無い、とまでは言いませんが)。


 ここまではマイナス面ばかりを挙げてきましたが、何としてでも受かってやる、という覚悟があるならば、私はAO・推薦入試は受けるべきだと思っています。それは先ほども挙げた通り、受かるチャンスを増やすことになるからです。

 どれだけ万全の対策をして臨んだとしても、当日の体調なんてどうなるか分かりません。問題の相性だって分からないし、周りの出来だって分からないし。

 そんな中で、受験する機会を増やすことは、そのまま受かる可能性を上げるということを意味します。仮に1/4の確率で試験に受かるとすると、1回の受験で落ちる確率は3/4。しかし、2回の受験だとどちらにも落ちる確率は(3/4)×(3/4)=9/16。3回ならいずれも不合格になる確率は(3/4)×(3/4)×(3/4)=27/64 ですね。こうやって並べてみると、チャンスが多いほど受かる可能性が上がると言う事が納得出来ると思います。1回でも受かれば良いのですから、受験のチャンスが多いに越したことはないでしょう。自分が得意な分野が出題される可能性も高くなりますしね。


という訳で、私はAOや推薦入試は、「絶対に受かってやる」という強い意志があるならば受けるべき、そうじゃないなら一般入試に絞るべきだと思います。

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