第6話 麻痺と激情

貴方のこと、あまり思い出さなくなった


もう、想いも薄れて


ああ、幻だったんだ


本当の想いなんかじゃなくて


ただの、


現実逃避の夢


そう想いかけてた


でもそれは


辛すぎるから


あの人に


写真の思い出の中の


あの人が、こんなに憎くなる


瞬間に


私は、貴方を


麻痺させているんだと


求めすぎて、愛しすぎて、抱き合いたくて


苦しいから、


麻痺させているんだと


密かな奥の


激情を


知るの


心、心臓


狂うほど

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