名作です。こんな家族の在り方でもいい。

最初は恋のお話かな?と思いました。
それぞれ事情を抱えるシングルマザーと高校生の、禁断の恋。

しかしこれは愛の物語でした。人間と人間が出会って、家族となる。
家族になった後に訪れる困難、すれ違いを乗り越えて、一度は離れても再び巡り会える。
また一緒に温かい家で暮らせる。

物語に出てくる2つの家族は〝こんな家族の形があっても良いんだ〟と思わせてくれます。

私は家族を書く時に、家族を〝足枷〟〝毒〟〝呪い〟みたいに負の感情を表現することが多いのですが……。

この作品のキャラクターたちからは、ひたすら〝愛〟を感じます。胸に苦悩を秘めながらも、きちんと家族と向き合った。そして最後は愛を掴み取り、幸福に包まれた。

最高です。ありがとうございました。