第38話

魔神の言葉に俺は少し疑問?というか気になることができた。


悪魔の最上位が魔神ってことは魔王は最高位じゃないの?…と。


早速聞いてみよう?



翔「魔神に聞きたいんだけど、魔神が最高位なら魔王はその下の位になるの?」



そう聞くと魔神は機嫌良さそうだった顔を消して嫌悪感を示すような顔になった。



魔神「お言葉ですが、魔神と魔王はそもそも種族が異なります。私のような魔神は悪魔の最高位存在であり、魔王は魔人の最高位存在です。

魔人ような低俗な輩と同列に扱うのは止めていただきたいのですが……。」



なるほど、どうやら悪魔は魔人と同じように思われたくないようだ、気を付けよう。



そんな感じのやりとりを何回かしているとカンナがこっちにやってきた。


魔神と精霊王以外の眷属化が終わったようだ。



カンナ「じゃあ、後は二人だけだね!

じゃあ、こっちの人の名前はフィオナ、こっちの人はシーラ!じゃあ、行きます!


汝、我の求めに応えしものならば、眷属となることを認めよう。」



名付けを行ったかと思えば急に厨二病みたいなことを言い出した。


さっきから一人一人にこれをしてたのか、中々恥ずかしいことしてたんだな。



カンナ「ふぅ、これで終わりっと!

翔さん!全員眷属にしましたけど、これで私が強くなるんですか?」



そう言い終わると天の声らしきものが聞こえてきた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ユニークスキル 完全支配の能力解放条件が達成されました。

これにより、眷属全てのスキルとステータスが加算されます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そうして、ここに最強生物が誕生することになった。







カンナ「え!?どういうことですか?

私そんなスキル持ってたなんて知らなかったんですけど……

でも、眷属全てのステータス加算なんて冗談キツいですよー。

そんなことになったら私世界トップクラスの強さになるじゃ……


………………はいーーー!!??」



そう言っている途中でステータスを確認したカンナが固まる。



そりゃあこんだけ上がったら普通許容オーバーするよな~。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カンナ(ドミネートヴァンパイア)

LV347



HP:938879/938879 MP:858053/858053



攻撃力:876493


耐久力:901256


速 度:785649


知性:690597


精神力:880463


幸 運:409762



ユニークスキル:完全支配(覚醒)、魔を統べる者、精霊を統べる者


スキル

怪力、魔物召喚(低位)、身体強化、身体剛化

俊敏、潜伏剣技、火魔法、風魔法、土魔法

雷魔法、水魔法、鉄壁、探知、毒耐性

麻痺耐性、睡眠耐性、弱体耐性

剛力、魔物召喚(上位)、疾風、堅城鉄壁

騎士、幻惑耐性、魅了耐性、呪い耐性

炎魔法、氷魔法、嵐魔法、稲妻魔法

火耐性、土耐性、風耐性、水耐性、雷耐性         

………………etc


眷属数 50/50


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



スキルはなんかもうやばいことになってた。

100や200じゃ聞かないくらいのスキルに俺達と比べてもケタが違うステータス。



本当にぶっちぎりで強くなってしまった。



俺はまだ固まっているカンナに提案する。



翔「ねえ、せっかく強くなったし、最後のボスに挑んでみない?」



そう言うと、カンナはまだ自分の力を信用できていないのか恐る恐る聞いてくる。



カンナ「ホントに、こんな私でも勝てるでしょうか?」



そんな不安を払拭してあげれるよう、満面の笑みで答えた。



翔「今のカンナならどんな奴にだって負けないよ!」



カンナ「ありがとうございます!翔さん!見ててくださいね!

今から私、世界最高峰ダンジョンのボスを倒しに行きますから!」



そう言うと、目の前にある大きな扉に手をかける。



アノン「まさか、あのカンナが先頭きってボスに挑戦しようとするなんてね……」



リーシア「流石主様です!カンナさんのやる気と強さを引き出すなんて!誰にでもできることじゃないですよ!」



なんか聞き覚えのある褒め方をしてくるな(笑)



翔「まあ確かにちょっと手助けはしたけど、カンナがあんな風に強くなれたのは元々カンナが持ってた才能だよ。

じゃあ、生まれ変わったカンナの勇姿を拝むとしますか!」



そして、俺達もカンナの後に続いた。










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