ドラッグストアで働く日芽子は、月彦という美しい人と知り合い、お付き合いに発展します。 性別の垣根を越えた二人の愛と絆は時に微笑ましく、痛々しく。 箱庭のような居心地の良さに、夢と現を忘れそうになりました。
フロリダ生まれ浅草育ちです。おっさん。
愛の檻の中で、閉じ込められた本当の自分。心は追い付かぬまま、変容していく体。行場無く蓋をした想い。終焉を願う心を紅い血が癒す。尖った頸椎の愛しさ。大人になりたくない。穢れ無き透明な存在…続きを読む
人の心を追い詰め、傷つけるのは、悪意のこもった言葉だけではありません。 多くの人々が普段の生活の中で、当たり前に思い、何の疑問も持たずにいる常識、慣行、良かれと思ってかける善意の言葉ですら、傷つ…続きを読む
ドラッグストアで働く主人公の日芽子が、男性の心と女性の体を併せ持つ月彦と出会ったことで動き出す物語。拒食症や性の認識といった、遠いようで手を伸ばせば届きそうなところにある、私たちにとってもリアリテ…続きを読む
ドラッグストアで働く主人公の語りは、儚くも愛しさに満ちた語り口。彼女が出会ったのは、「アノレキシア」という別名を持つ拒食症の月彦。月彦は繊細で、壊れそうで、何処か危うさを持つながらも、主人公を愛…続きを読む
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