㉑読者から嫌われないような言動をさせる気遣い(1人称主人公)

今日もゼロから講座の動画17時アップです。

プレミア公開にすると、公開すぐのやつは倍速にできないんですね。気をつけます。



 リンクはこちら。

https://youtu.be/ptMybOrPpPU



 今日話したのは、


・文章上は問題ないんだけど、読み直したら読者に嫌われそうな描写があった。

・その判断は、結局のところ想定読者の目線で考えるしかない。

・嫌われないように、より好かれるように。

・要するに難しい。



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(今日の学び)


 嫌われないように自分を抑えて生きるよりも、自分を表に出して嫌われた方が良い。


 昨今そんな発言をする著名人が目立つようになりました。私も同意です。実行するのはなかなか難しいので、練習中ですけどね。嫌われる勇気であり、理解してもらう勇気であり、愛される勇気であり……という感じでしょうか。


 創作もまた然りで、特に小説の1人称の主人公は、ほぼイコールで想定読者だと言っても過言じゃないんだろうと思います。プロの作家さんたちが、ノウハウ本などで口をそろえて言う『主人公には制約がある』という発言の根本には、そういう原理が働いているように思います。


 誰かに突出してめちゃくちゃ好かれる=誰かに嫌われる、という構図は、どうしても出来上がってしまいます。


 1人称の場合は『こんな俺・私に似た(近い趣向の)主人公が、こんなウキウキする展開に身を投じてしまった!』みたいな、プラスの疑似体験をさせてあげるくらいのつもりで書いていくと、それなりに気持ちよく読んでもらえるんじゃないかな。


 落とし穴があるとすれば、同じ10代の読者層をターゲットにしたとしても、今その作品を書くのと、10年経ってからその作品を書くのとでは、同じ10代でも感覚が違うことを意識しないといけないってことですね。


 その想定読者にとって、どんなことが当たり前でどんなことはハードルが高いのか、程度はどれくらいか、を常に考えて書く。ストーリーの軸となる部分でそこがズレてたら、かなり痛い思いをします。経験者談、ですね。


 あと、ふだんから『他人の喜んでいる姿にむかむかする』とか、そういう状態の人は、上記のようなピュアな書き方はできないですね。逆に、『そんな他人の喜ぶ姿にむかむかする』ような、自分に似た想定読者が喜ぶような展開を作っていくと、性格の悪い作品にはなるけれど、楽しくはなりそう。成り上がり系の作品は、そんな感じで出来ている気もします。


 詳しくは私のラジオで最近語ってますので、そちらも参照してください。



 またお会いしましょう。

https://youtu.be/ptMybOrPpPU



 

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創作コーチ


尾崎ゆうじ

(note) https://note.com/ozaki_yuji


(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber 

 ※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!


(stand FM)

https://stand.fm/channels/5f810a3bf04555115d146941 

 ※初~中級者向け。企画で語りきれなかったコメントの深掘り発信を音声で『気になるどーラジオ』


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