学生とテレワーク

相関関係が出ないと感じていたのだけれど、相関関係が成り立っている。今までなら「単位がでるくらいでいいや」という学生の意識が「どこが単位のボーダーなのか」という意識に変わっている。4年生の指導を任されることはあれど、4月の段階でここまで優秀な学生は今まで皆無に等しかっただろう。それがここにきて、COVID-19の影響を受けて変わり始めているのである。テレワークを強いられる一方で危機感を感じた学生は手探りながらも毎回良い成果を生んでいるのである。やる気に満ち満ちた学生がこれだけ成果を出せるのだから、社会人にとっては絶好のチャンスではないかともうかがえる。無論ダメなモノはダメに尽きるのだけれど、少しでも可能性のあったモノは成果を上げ始めている。物書きの立場だからほとんど家にいることが多かったのだけれど、ここにきて実は最近取材をさせていただいてる。テレワークが進んだので交通機関はガラガラだし、施設の方も活気がない。おかげで写真を撮らせていただくことができる機会が増えた。この間に多かれ少なかれプロットを行うべく、アートボードの自作を試みている。無論今まで手の出したことのない分野だし、アートボードは作らずにほとんど写真をネットで漁って済ませていたので新鮮な気持ちである。もちろん私が外に出ることで私自身もCOVID-19の可能性が出てきてしまうのだけれど、もともと一か月に一回は移動しなければならないのでルートを手探りで探しながらこの間は新幹線を使って山口までいって、出雲へ行き寝台列車に飛び乗った。もちろんこれが大きな成果を出していて、他の作品で出てくる高速寝台鉄道の取材がスパッと終わったわけである。それに加えて飛行機で帰ってくることで雲を眺めながら核汚染の進んだ地域の雲とはどんなものなのだろうと考え耽ってアートボードにまとめる作業に入っている。

嫌な出来事はまだまだ多いけれど、COVID-19で進んだ孤立化の効果は私の作品に着実に落ちて行っている。SF系作品が多いのだけれど現実になりつつあるのでそれはそれで問題なのだけれど。

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