第7話~7

おそらく相談したとしてもケンモホロロに言われてしまうのだろうな?性被害なんてそんなもの。。そんな不安がありつつも事の顛末を相談すると、

まず、私が被害を受けたとして届け出れば捜査に入る。そのうえで被害届を受理するか受理しないか?の判断となる事。。

その判断は相手がやった事を認めるか?という事、認めれば被害届受理。認めなくても捜査はします。。そのうえで受理出来た場合、後に起訴するか起訴しないかの為に客観的証拠が必要になる事。。


今回の場合、傍にいた人の証言が必要になる。もしくは、証言がえられない場合、他の方法で客観的証拠を探し、その客観的証拠が固まった時に起訴というながれになる。という事でした。。


もし、私が最初に捜査をお願いした場合、事業所での聞き取りの際、利用者様が帰られた後の時間にしてもらう事が出来るか否か?を聞くと、その配慮はしますと答えてくれました。(この時点で被害届受理ではない状態。)但し、被害届を受理した後、客観的証拠を探す際、その時誰が側に居たか?という事でその側にいた方全員に聞き取り調査をしなくてはいけない。。という事のようで、それを避けられないか?と言う質問には極力努力して他の客観的証拠を探す事はあくまでも努力であって、確約は出来ないとの事でした。

「こちらも警察ですから、どんな事情があっても捜査は手順を踏むと言うのが職務です。」とのことでした。

私としては私の職務としては利用者様を巻き込まないと言うのが職務でもあり、

認知機能が衰えた利用者様に側にいたから。。(入浴され、外介助を受けていたという理由で)聞き取り調査に巻き込みたくはない。。たとえ私の被害が立証できなくても。。と言う思いが沸き起こると同時に、脱衣場に他の職員が居ないタイミングで痴漢行為をされた事が余計に腹立たしく思いました。


しかし、被害届受理ではない段階でも、現場で何をどのようにやったのか看護婦を交えて警察に介入してもらって現場での検証まではやってほしい。それに彼女に何らかの性癖があるのならそれは分かれば痴漢行為が性癖によるものとの判断も付きやすいのだろう。冗談で胸を触る?しかもトップの部分を弄るように?普通の感覚、常識では考えられない。。友人関係でもなく、職場でも数回一緒に仕事をしただけの関係性で?しかも、私は子供の頃から孤食慣れしていて、お昼だってほとんど一人で食べている。。お昼をご一緒したと言う記憶すらない関係で冗談で処理されてはたまらない。。

それに自叙伝を書く際、母の受けた医療の事や、父の事。。公の出来事として処理してこなかったために書けることの限界も感じている。生まれてから性被害まみれの人生。。もう、この歳なのだから無いだろうと思っていたのに又起きてしまった。今度は女から。。

もし、今回うやむやなまま過ぎて行ったとしたら、今度は私が認知症にでもなり、身内の居ない私の事。。どこかの施設で?もう、何を言っても訴えても相手にされなくなった辺りで再び形を変えた被害が待っているような気がして、今、しっかりと対処しなくてはいけないような気がした。。


会社は、アテにはならない。。

だって、触られる方に問題あり。。と言う上司。

相手が冗談だった、身を引くと言ってくれている等と言う施設長。。

会社だけに任してはおけない。。そんな気がした。。

この時はそう思いました。


警察にはとりあえずは自分の氏名や管轄かどうかの確認のため施設名、加害をしたものの名前などを言って、一旦保留にしてもらって電話を切り、事業所の施設長へ電話を入れました。


時は夕方になっていました。

あれからずっと頭が痛く、気分もすぐれない。今回の事は被害届を出したいので、一応、最初の聞き取りでは利用者様の居ない時間に来てくださると警察の配慮も確約済みなので、許可してほしい。私には被害を届け出る権利もある筈なので、上の方と協議してください。と言って電話を切りました。



泣いているだけでは解決しない。警察に電話をして相談した事で

彼女を強制わいせつ罪、もしくは暴行罪という罪に問えるのだ。結果などはどうでもいい。行きつくところまで行ってもいいのだ。そもそも、昨年からのこの職場での出来事をすべて振り返ってみても

私についての噂話とっても、「どうだ!裏なんかとれやしないだろ。」という流れの中で、「裏を取った話なのか!」等と強気で押され、それでも流して、流して。自分に言い聞かせて仕事をしてきたことすら、今回の事で余計にバカバカしくなっていた。私さえ決断してしまえば、どうにでもなるのだ。と思えた瞬間、少しは心が軽くなるような気がした。


旦那さんが帰宅し、この日の出来事を話す。。

旦那さんは飲んで帰って来ていて酔っていました。

「その女はプロだろう。。その触り方はレズビアンなのか?」って。。

私は「そんな事はわかんないわよ」と言うと、「お前、触られたんだろう?触られてわかんないのか?」「わかんないわよ!」の問答が続き、

私が警察に相談した事に驚いていました。

ただ、もし、被害届を本気で出すなら、その職場は辞めないとね。と言うので

私はその時はそのつもりだと答えました。


この日の夜、横になるとやはり「嫌な感触」が蘇る。。

眠れない夜を迎えた。

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