第15話 キミヲサガス

私は朝、君を探す

「見つからないなぁ…」


お昼にだって、探してる

「またいなかったなぁ…」


夜になっても、君を探す

「やっぱりいないなぁ」



まだ探してるの?

「うん。見つかるまで探すよ?」

お気楽でいいねぇ

「……何が?」

私は笑顔を崩さずに聞いた


はぁ…、もういいよ

本気で見つかるって思ってるなら

探したらいいんじゃない?


「…うん、そうする……」


私たちの街が津波に襲われて、3ヶ月


私はまだ、キミをサガシテル

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私の作る短編集 松田 遥 @MH83

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