白線の外側で君と

佳月 舞耶

Episode 0 「私」

私、「0」について語ろう。

まず私は、解離性同一性障害だ。自覚あり。詳しくは覚えていないが、中学三年生の最後には何となく異変を感じ、意識していたと思う。それから高校に入学し、隠すように忘れていた疾患は半年後に顕になった。そこからは人に(家族を除く)隠そうともせず、SNSの所謂「病み垢」で愚痴るほどになった。

多重人格とも言われるその疾患は、私が別の人格を生み出したことにより、確定されたのだ。つまり私が原因で、私でない誰か、そう、周りが原因だ。周りのせいにして、と思われるかもしれないが、私はそこら辺の人より酷い環境で育ってきた自信はある。この小説を機に全て書こうと思うが、家庭環境、人間関係、恋愛にさえも報われなかった。無論、一つ言えるのは、全てが報われなかった訳ではない、ということ。家族には少なからず救われたし、友人に恵まれた時期もあった。できた恋人は愛していたし、感謝している。だがそんな中でも私を襲いかかる苦悩は他の誰でもない私に向けられての苦悩なのだ。今でも鬱を抱えている。


私は、人間であり、フリーターであり、無名作家・佳月舞耶であり、女であり、私であり、0なのだ。


ちなみに0というのは最近私が名付けた。主人格の象徴であり、唯一無二の0番目。


私は別人格の制御ができない。いつこの次が更新できるかも分からない。現に今もとてつもなく眠い。


他の私は「涙痕を残したい」に全てを書いていない。それを私は隠さずに書いていき、認められたい。

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白線の外側で君と 佳月 舞耶 @maya___3

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