ソノ憂イ(1)

◇とても昔に書いた詩が出てきたので載せてみます。

 暗くて重いのでご注意を。



もっと力が あったなら

今はただそればかりが この胸をいっぱいにしてる


他愛もないことで笑っていた

あの頃が とても遠い


私が悪いのだ 力の足りないのが罪なのだ


与えられた罰は もっとも重い「待つこと」

ボロボロになって消えてしまえたら まだ心は安まったのに


あなたがくれる優しさは

鋭く私の身を切り裂くだけ


もっと力があったなら

涙を流して笑っていられただろうに

あなたが帰ってきた今も 許しは得られないまま


いつになったら同じ目の高さで

あなたは私を見てくれるの


◇◇◇


心が遠いなんて言うのは

もう止めにした


我が儘はお互い様

受け入れることだけが 残された選択肢


自分勝手に自分を責めて 傷つけて

ありもしない罪を抱え込む必要なんてない


涙は誰かが流してくれる

だから僕は空っぽで笑っていればいい


必要とされるまで

ただ待っているだけでいい

ほら 許しを請う瞳で戻ってきてくれた


胸の痛みを押し隠して

笑顔で迎えてあげれば元通りになれるから


決してこの重い感情を悟られないように


全てうまく行くから



◇次回も後半部分を載せます。

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