第4話 多摩川死体遺棄事件編

「被害者が1年前に死亡していました。」

なんとうい事だ。

被害者が既に1年前に死亡していたなんて。

既に死亡していたのだったら どうして そこに死体がある?

「死因、分かるか?」

「“分からない” とっ言った方が正しいな。」

「ん?どういう意味だ。」

「被害者は2年前の台風により行方不明となり、そのまま“認定死亡”で戸籍上亡くなった。」

「実は生きていましたか。」

「そう言う事だ。だが、この死体の直接的な死因は分からん。」

「なるほどな。ありがとう、そのままサボらずに調査をするように。」

電話を切り考え始める。

何故、生きていたのに死んだままにしといたのか?

まさか。

保険金か?

考えを出してからの行動は、早かった。

取り敢えず、島原にメールで要件を言ったから他の作業でもしてるか。


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武蔵村山市市役所での聞き取り調査を終えた俺は競輪場に行きたくなってしまったが。

上司( 平山 )に怒鳴られるので、真面目に仕事をしなければならねぇ。

これから被害者の家に行かなくてはならない。

「ここが、被害者宅ねぇ。」

(被害者宅は普通の一軒家であり、小さな庭で畑があるのが特徴の家か。)

(畑ねぇ。)

(畑の肥料の臭い消しなんてあるけど。

さすがにかけスギじゃ?)

雑念を振りほどきながらインターホンを押す。

「はい、何方でございますか?」

「警視庁の者ですが、お話をお聞かせして頂いても宜しいでしょうか?」

傷だらけの警察手帳を見せる。

「あっ。少々お待ち下さい。」

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SAIC 警視庁特殊武装調査隊 @AizuKWA

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