コーヒー豆屋さん。【Drip】

本日は前回の続きです。

私と葵ちゃんはお店の買い出しで街に来ていた。

買い出しの最初に訪れたのは、お店をオープンする当初からお世話になっているコーヒー豆屋さん【Drip】


今日はどんなコーヒー豆を買おうか、お店に入る前からワクワクです。


「いらっしゃい!!」

「マスター!遊びに来ました!」

「お!サテラちゃんじゃないかい!街の方に来るなんて珍しいね」

「ちょっと物が足りなくなってきたので……」


普段の買い出しなら近場でいいのだけれど、今回は食器を買わなければいけないので、少し遠出をして街まで来たのです。


「ん?その横にいる子は?」

「あ、新しいスタッフなんです。葵ちゃん、自己紹介!」

「あ、はい。水野葵と言います。不束者ですがよろしくお願いします」

不束者って……。

「あはは。面白い子だね。気に入った!今度から葵ちゃんも一緒に買い出しにおいで!」

「は、はい!」


葵ちゃんはマスターに気に入られたようだ。


「それで、今日はどの豆にするんだい?サテラちゃん」

「少し変わり種の豆がいいんですよね。誰も飲んだことの無いような……」


私は簡単に言ってはいるけれど、誰も飲んだことの無いコーヒーなんて、正直そうそうない。何年に一度くらいの確率であるかないか。

そんなうまい事あるわけが――


「あるよ!」


あった。


「え、本当ですか?冗談半分で言ったのに」

「ちょうど今日入ってきたばかりの豆なんだよ。値段はそこそこするけど、どうだい?ちょっと安くしとくよ?」

「それ、買います!」


珍しい豆は、古着などと同じで出会いがあるかないかだ。

今このタイミングではあったけど、数時間後に来たら無いという可能性もある。

まぁ、それも買い出しの醍醐味ではあるけれど。


「おまけで、いつもの豆も付けとくね!」

「マスター、いいんですか?」

「いいに決まってんだろ!こんなかわいこちゃん2人におまけしない訳にはいかないからな!」

「マスター……」


本当にここのマスターは優しい。

是非皆にも訪れてほしい。


「また来てくれよな!」

「もちろん!」



と、本日のウィッチカフェはここまで。

明日は今回の買い出しの一番の目的、食器探しです!

いろいろな食器が出てきますので是非、お楽しみに!


では、いい夢を🌙

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