第八話

 光臨。

 まさしくその表現が正しかった。

 パナギアは光り輝く天使の羽根を持つマスカレイドアバターだった。 

「あ……、あんたもマスカレイドアバターだったのか?」

 学は驚きを隠せなかった。

 ミサがこれまでの話の通りなら、マスカレイドアバターは四八人のはずだった。そのうち四六人は秋月蓮治、いや、ベルセルクが倒し、秋月蓮治もまたミサに殺された。残っているマスカレイドアバターは自分だけのはずだった。

「そう、四九番目のね」

 しかしミサは言う。

「わたしは他のマスカレイドアバターと違って、タイプゼロからではなく無から作り出された。加藤学、あなたの持つ最後のタイプゼロの部位を手に入れれば、わたしは真のマスカレイドアバターとして覚醒する。悪いけれど、ここであなたも死んでもらうわ」

 光り輝く天使の羽根で、空高く飛び上がったパナギアは無数の羽根を学と麻衣に向かって飛ばし攻撃してきた。

 とっさに学は麻衣をかばった。その背中に何枚もの羽根が突き刺さった。激痛に顔が歪む。

「お兄ちゃん!」

 麻衣が叫んだ。

「だいじょうぶ」

 学は言った。

「お前は安全なところに隠れていろ」

 彼はそう言って、麻衣を逃げさせた。そしてパナギアに向き直り、

「くそ……やるしかないのか……。変身!」

 そう言って、学はマスカレイドアバターディスに変身した。




 しかし戦いは一瞬のうちに終わった。

 学は変身こそしたものの、手にした天叢雲剣をヴァージンに一太刀も浴びせることもできなければ、モラトリアムトリガーを撃つことすら、一歩も身動きをとることさえ出来なかった。

 パナギアの容赦ない攻撃の前に、学はなすすべもなく敗北した。

「ぐわああああああ!」

 パナギアの攻撃により学の変身は解除された。ベルトがはずれ、パナギアの足元に転がった。

「前に言わなかったかしら? 加藤学、あなたはわたしの管理下にあるの。あなたがわたしを攻撃しようとしても、マスカレイドアバターシステムがそれを拒否する。あなたにはわたしは倒せないわ」

 もっとも、たとえあなたがわたしの管理下になかったとしても、四七の部位を取り込んだわたしに敵うはずはないのだけれど、とパナギアは言った。

 そして、

「長かった……イエスの戯れによって無から作り出され、何の力も持たなかったわたしはこのときこの瞬間を二千年待ち焦がれていた。ようやくわたしが真のマスカレイドアバターとして覚醒するときがきたのね……」

 そう言って、パナギアは学の変身ベルトを足で踏みつけ、破壊した。

「うふふ……あははははは!」

 高笑いをする彼女だったが、

「……ぐっ!」

 しかし、突如として苦しみ始めた。

「これは一体……すべてのマスカレイドアバターを倒したら覚醒できるんじゃなかったの? このままでは暴走してしまう……! きゃああああああああ!!!」

 一体何が起きているのか、学にはもちろんパナギアにもわからなかった。

「お兄ちゃん! 大丈夫?」

 麻衣が、学の元に駆け寄った。

「大丈夫じゃ……ないかな……」

 そう言って、学は苦笑した。

「それにしても……、一体何が起こったんだ……?」

 パナギアの悲鳴は続いていた。

「ミサって言ったね。無から作り出された君のような存在が覚醒しようだなんて、身の程知らずにもほどがあるよ」

 聞き覚えのある少年の声がした。

 パナギアの後ろの空間が歪み、その歪みから日向葵が現れた。

「あいつは……」

「副会長? どうして……」

 困惑する学と麻衣だったが、

「お前は……タイプゼロ……!?」

 パナギアが彼をそう呼び、学は彼もまた運命を仕組まれた少年なのだと気づいた。

「その呼び名はぼくにはまだふさわしくないかな。タイプゼロから生み出されたとはいえ、ぼくはまだ完全なタイプゼロではない。今は日向葵と呼んでくれないかな」

「あなた一体わたしに何をしたの……?」

「簡単なことさ。ディスが君の管理下にあるように、君もまたぼくの管理下にある。ただそれだけのことさ。君をマスカレイドアバターとして覚醒させるわけにはいかない。真に覚醒するべきはぼくなのだから。だから君には暴走して、ここで破滅してもらう」

 日向は作り物の笑顔のままそう言った。

「そんな……それじゃ、わたしのこの二千年は一体何のために……」

「君には感謝しているよ。今日までぼくのために働いてくれてくれたのだからね」

「くっ!」

 パナギアは日向葵に攻撃をしかけようとしたが、学が彼女に対してそうであったように彼女にはできなかった。

「君がせっかく集めたその力、これからはぼくが大切に使わせてもらうよ」

 日向葵は学の方を向き、

「加藤学、だったね。君はマスカレイドアバターではなくなった。もう用済みだよ」

 そう言った。

「……俺を殺すつもりか?」

 しかし日向葵は首を横に振った。

「いいや、君にはもはやその価値すらない。これからは普通の人間として人生を送るといい。この国の人間のほとんどすべてがそうであるように、社会の歯車として、家畜のような人生をね」

「……そうさせてもらうさ」

 学は麻衣に支えられながらもう一度その場を去ろうとした。

「ま、待って! 加藤学……!」

 パナギアが彼の名を呼んだ。

「俺にはもう何もできない。したくない」

 しかし、学は彼女を振り返ることすらしなかった。

「お願い……助けて……」

 彼女の悲痛な願いをかなえてやる力はもう学にはない。

「俺はもうマスカレイドアバターじゃない。そうしたのはあんただろ……」

 そう言うと、学と麻衣はその場を後にした。

「さて……と、これで邪魔者はいなくなったね。んー、13評議会のじいさんたちには君からすべての力を奪ってタイプゼロとして覚醒するように言われてるんだけど、どうしよっかなー」

 日向葵は楽しそうにそう言って、

「そんな……まさか……二千年前からあなたがマスカレイドアバターとして覚醒するように仕組まれていたというの……?」

 ヴァージンのその問いに、

「そうみたいだよ。残念だったね」

 うれしそうに笑った。

「こんなことって……いやあああああ!!!」

 そして、ヴァージンの自我は崩壊した。




 学と麻衣は自宅に戻った。

 キッチンはサプライズパーティの準備の途中だったが、学も麻衣もそれを再開する気力がなかった。

 今日はいろいろなことがありすぎた。

 リビングのソファに、学と麻衣は寄り添うように体を預けていた。ふたりとも疲れきっていた。

「お兄ちゃん……」

 麻衣が学を呼んだ。

「ん……?」

「よかったの……? あのミサって人のこと……」

「わからない……でももう俺はマスカレイドアバターになれない。どうしようもないんだ……」

「そう……だよね……」

 長い沈黙の後、学はリモコンに手を伸ばし、テレビをつけた。

 ふたりの今の気分にはそぐわない、騒がしいバラエティ番組が流れ、学はテレビを消そうとしたが、ニュース速報の効果音が流れ、ふたりは顔を上げた。

「アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港発、中部国際国際空港行き、エールフランス447便が、航行中大西洋上に墜落。日本人乗客の安否不明」

 そんなテロップが流れていた。

「これ……お父さんとお母さんの……」

「……え?」




「まさか飛行機事故にあうなんてな……」

「高志くんも行方不明なんでしょ?」

「まったくなんて不幸続きなの……一体どうなっているのかしら……」


 学と麻衣の両親は、飛行機事故で死んだ。ひとかけらの肉片も遺品も何一つ見つからなかった。

 遺体のない葬儀が終わった後、喪服姿の学と麻衣は自宅に戻った。

 麻衣は泣きじゃくっていた。飛行機事故のテロップを見てからずっと泣いていた。この数日、ずっと寝てもいなかった。

「麻衣……」

 学、玄関先で崩れ落ちた麻衣を抱きしめた。

「前に約束したよな、俺はずっと麻衣のそばにいるって。これからは俺がお前を守る」

 学は言った。

「俺……働くよ。中卒の俺なんかが働ける仕事なんて簡単には見つからないかもしれないけど、どんな仕事でも……」

 もう父も母もいない。自分以外の誰も麻衣を守ってくれない。

「お兄ちゃん……」

 また涙を流す麻衣を、学は強く抱きしめた。

「だいじょうぶ……、だいじょうぶだから……」

 だから学は麻衣を命をかけて守ろうと決意した。




 13評議会では、

「城南大学生化学研究室の加藤教授を始末するためだけに、ジャンボジェット機を墜落させたのはいささかやりすぎではなくて?」

 評議会員を前にイズミが苦言を呈していた。

「四八のマスカレイドアバターシステムが完成し、はじまりのマスカレイドアバターと同義の存在である日向葵が目覚めた今、彼はもはや用済みだったからな」

 そのために何百人もの乗客が犠牲になったか……。

 イエスの使者として、イズミは彼らと同じく二千年の時を生きてきた。その悠久の時の中で、いつしか人の命が失われることに彼らは何も感じなくなってしまっていた。彼らはもはや人ではなかった。

「ミサ女史の反乱はいささか想定外ではあったがね」

「まさか、加藤教授が四九番目のマスカレイドアバターを極秘裏に開発していたとは……」

「何、すべて想定内の出来事だ……。ディスにすべての部位を集めさせるつもりだったが、それの役割がヴァージンに移り変わったにすぎない」

「あとはタイプゼロが、パナギアを始末して彼がはじまりのマスカレイドアバターと同義の存在になれば我々の長きにわたる計画はようやく達成される」

「そのタイプゼロだが……、どうやら我々の計画をいますぐ遂行するつもりがないようだ」

「彼は今どこに?」

 イズミが問う。

「イズミくん、君のペットのところだよ」




 13評議会の会議場がある国立デュルケーム研究所の地下13階にマスカレイドアバターベルセルクであった者、秋月蓮治は眠っていた。

 蓮治は目を覚まし、

「ここ……は……?」

 体を起こす。

「うっ、頭が痛い……。体が重い……」

 体中にいろとりどりのチューブが刺さっており、それらは大きな機械につながっていた。

「おはよう、マスカレイドアバターベルセルク」

 蓮治は声がした方を見やる。知らない少年がいた。

「……おまえは?」

「ぼくが誰か何てことは君が知る必要はないよ。君にはそれよりも知らなくてはいけないことがあるんじゃないかな」

 少年にそう言われて、蓮治は思い出した。

「……そうだ……俺は……確か……死んだはずじゃ……」

「その通り。君は確かに一度死んだ。だけど今、こうして生きている」

 少年の言っていることの意味がよくわからなかった。人は死んだらそれで終わりじゃないのか? 自分は輪廻転生でもしたのだろうか? あんなものは古代の宗教家の妄想だと思っていた。

「……どうして?」

 蓮治は少年に問う。

「13評議会は貴重なサンプルである君まで失うわけにはいかなかったようだよ。君は四六体ものサンプルを再生不可能なまでに破壊してしまったからね。だから連中は、君を再生したっていうわけ。自分たちが二千年の時を永らえてきた神の子の技術でね」

 少年の言っていることはまったく意味がよくわからなかった。

「秋月蓮治という人間はもう死んだということだよ。君はもう人間じゃない。13評議会の連中と同じ、機械仕掛けの人形だ。永遠に生き続けることのできる、ね。君の存在は今、秋月蓮治としてではなく、マスカレイドアバターベルセルクとしてだけある」

 少年の言葉が確かなら、

「改造人間ってわけかよ……。ますますマスカレイドアバターっぽくなってきたな」

 蓮治はそう言って笑った。昭和の時代のテレビのマスカレイドアバターはみんな改造人間という設定だった。平成になって改造人間という設定がテレビ的にNGになりその設定は廃止され、普通の人間が変身ベルトを使って変身するという設定になっていた。もっともそのNGになってしまった設定よりも、こども向けの番組で派手なバイクアクションをする方がよっぽどNGだと思うのだが、テレビの倫理観というのは彼にはよくわからなかった。

 少年は、ベルセルクのベルトを蓮治に差し出した。

「これは……」

「君のだろう?」

 蓮治はそれを受け取ると言う。

「ああ……、こいつがあるってことは、ここはどうやら天国とか地獄ってわけじゃなさそうだな」

「悪夢の続きってところかな」

 そう言って、少年は笑った。

 確かに、現実なんて悪い夢でしかない。

「で、俺をこんな体にしてまで生き返らせて、一体何をさせるつもりだ?」

「別に何も」

 少年は言った。

「君の好きに生きたらいい。だけど、その前にひとつだけ仕事をしてもらいたいな」

「仕事?」

 少年は、今度は別のベルトを差し出した。蓮治のものとは色が違うだけのものだった。

「これは……?」

 そう尋ねた蓮治に、

「君を殺したミサ、マスカレイドアバターパナギアが破壊してしまったディスのベルトのプロトタイプだよ。君のベルトもそうだけれど、ベルトのコア、つまりイエスの四八の部位はすべてパナギアに奪われてしまった。だから以前ほどの力はない。でもコアがなくても一応変身はできるみたいだからね」

 少年は言った。

「これをマスカレイドアバターディス、加藤学に渡してくれるだけでいい」

 マスカレイドアバターディス?

 加藤学?

 あいつが……ディス?

 蓮治には信じられなかった。




 秋月蓮治が死に、ミサが裏切り、そして学と麻衣の両親が死んで、一ヶ月が過ぎていた。

 学は八十三町のラブホテルでベッドメイキングのアルバイトを始めた。

 もうひきこもりでも、ニートでもない。マスカレイドアバターでもない。

 麻衣にとって、それは妹としてとても喜ばしいことなのかもしれなかった。

 けれど麻衣には、兄がまるでマスカレイドアバターだったことを忘れようとしているように見えた。


 仕事を終え、ラブホテルの従業員出入り口から出てきた学は、

「さすがに……十六年も引きこもってた体には肉体労働はこたえるな……」

 と大きくため息をついた。

「時給八五〇円、週に六日、一日八時間働いても給料は十六万くらいか……。まぁそのうち親父とお袋の生命保険とか慰謝料も下りるし、麻衣とふたりだけの生活ならなんとかなるか……。ちゃんと大学、行かせてやらないとな……。俺がしっかりしなきゃ……。麻衣を守れるのは俺だけなんだ……」

 独り言を言う癖はまだ直っていなかった。

「おひさしぶりね、加藤学」

 ミサの声がした。

 学がその声に振り返ると、そこには金髪のゴスロリ姿のミサがいた。

「ミサ……か? その格好……どうしたんだ? いや、それよりも無事だったんだな。よかった。俺はてっきりあの男にやられたんだと……」

 一ヶ月ぶりに見るミサは以前とはだいぶ違って見えた。格好だけではなかった。雰囲気が違っていた。もう人ではない、そういう感じがした。

「わたしなら平気よ。彼はまだマスカレイドアバターとして覚醒するつもりがないようだから。まだはじまりのマスカレイドアバターの四八の部位はわたしの中にある。スーツは組織の制服のようなものだったから、組織を裏切った今のわたしには必要ないわ」

「言ってることの半分も理解できないけど、それでゴスロリってわけか……。派手にイメチェンしたもんだ。まさかそういう趣味をお持ちとは思わなかったよ」

「マスカレイドアバターの格好でコンビニに入ろうとしてたあなたには言われたくはないけど」

 皮肉に皮肉で返された。ミサらしさがまだ残っていたことに学は少し安堵した。

「悪かったな。で、そのマスカレイドアバターじゃなくなった俺にいまさら何の用だ?」

「あなたにひとつ真実を教えてあげておこうと思って」

「真実?」

 学はいまさらマスカレイドアバターのどんな真実を聞かされても驚かない自信があった。

 しかしミサが次に口にしたのは驚愕に値する言葉だった。

「旅客機の墜落に見せかけて、加藤教授とその夫人、あなたのお父様とお母様を殺したのは組織よ」

 両親の死は事故ではなかったのだ。ミサがいた組織に殺されたのだ。けれどそれを知ったところで、学にはもう何も出来なかった。

「わたしはいつかマスカレイドアバターとして覚醒し、13評議会も、はじまりのマスカレイドアバターのコピーであるあの少年さえも超越した、王の中の王になる。あなたがもしわたしの味方になってくれるなら、世界の半分をあなたにあげてもいいわ。どうかしら? 加藤学、あなた、わたしの味方にならない?」

「どうして俺が……」

「簡単なことよ。消去法。この世界に残されたマスカレイドアバターはもうあなたとわたししかいないんだもの」

「でも俺は、もう……」

 マスカレイドアバターではない。だから両親が組織に殺されたと今更知らされても何もできない。

「マスカレイドアバターは、二千年前、イエスがこの星を訪れたときにはすでに進化の袋小路にさしかかっていた人類を強制的に進化させるためのものだった、ということは以前話したわよね? けれど、13評議会が、千のコスモの会が二千年かけて作り上げたマスカレイドアバターは、わたしも含めてたったの49体。そしてそのうち47体はすでに死亡した。しかし、約束の時はまもなく訪れる。進化できなかった旧人類はすべて滅び、あなたとわたしだけが生き残ることになる」

「……あんた、どうしちまったんだ? まるで話がかみあわない」

 その瞬間、頭上から飛び降りてくる男の姿があった。男は大剣をふりかざし、ミサに斬りかかった。

「その女にたぶらかされるなよ」

 秋月蓮治だった。大剣はベルセルクのものだった。

 ミサは最小限の動作でひらりとその大剣をかわした。

「お前は……どうして……」

 蓮治は次々と大剣でミサに斬りかかった。マスカレイドアバターの姿でもないのに、大剣を片手で軽々と操っていた。しかし大剣がミサをとらえることはなかった。

「死んだはずだったんだけどね……組織ってやつに生き返らせられちまった。それにしても、お前がディスだったなんてな」

「お前こそ……ベルセルクだったなんて……」

「ま、つもる話はあとにしようぜ。今はこいつを倒す」

 そう言って、蓮治は変身ベルトを装着した。

「システム起動、ベルセルク!」

「変身!」

「マスカレイドアバター!」

 蓮治はマスカレイドアバターベルセルクに変身した。

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