人類の背景の人(140字小説)

人類の背景の人

私はよく他人と服装がかぶる。

…そう思っていたが、どうも違う。

日に日に街の人達の服装が揃ってきた。そして、ついに今日は全員が同じ服装だ。

私は隣人に尋ねた。

「人類のカメレオン化が進行中です。しかし基準となる背景がなければ保護色は作れないのです。

そう、人類はあなたに合わせているのです」