目覚まし時計

目覚まし時計の電池は昨夜の時点で昇天されていたらしい。アーメン。つまり、つまるところ、やっぱり、それは遅刻しそうだ。寝起きで非力な意識を高速回転させ最短ルートを構築してゆく。

「ぐ〜」

腹が謀反のようだ。信長はこんな気持ちだったのだろうか?無いな、と切り捨てつつ仕方ないチャチャっと目玉焼きを作ることを国民(一人)の全会一致を得て決定した。

「ガチャ」

ボタンを押してもあの現代を象徴することで有名な物の一つ(俺調べ)である青白い火は一向に出てこない。有給休暇なのか?残業しろよ。とパワハラ上司的な思考を投棄して隣のコンロに意識を移す。こんな時の為の二刀流だろう(偏見)

「ガチャ」

このキッチンにはワン○ースに出てくる昔憧れていたあのキャラクターような三刀流の考えはミジンコ程も無かったようだった。あくまで今の子供は黒の剣士らしかった。(偏見)脳内の計画が木っ端ミジンコになり音を立てて瓦解していったのだった…。

(机の上の通帳によると彼は5ヶ月間給料日がやって来ていないそうだ)


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