第9話 婚約破棄物語で思うこと

 ここ数年で爆発的に増え、さらにはコミカライズにとどまらず、アニメ化までされてしまうほど定着された、婚約破棄からの悪役令嬢ざまぁの王道からその逆の実は略奪側が悪女でしたから、王子側が阿呆だったなどなど様々な物語が生まれていますね。


 私もそこそこ好きな話しでもあるのでよく読むのですが、やはりざまぁ作品というのはされた時に爽快感を味わえ、かつその合間にある恋愛要素が良かったねと思わせる悲劇のヒロイン、またはヒーローに素直に共感しやすく読めるからというのがあります。

 なにより下手な異世界転生などのようにハーレムになって出てくるヒロインの存在が気薄になることはないし、うだうだ物語が長引くことはなく、結末がそこそこに早く終わるので手軽に読める事が大きいでしょう。

 たまに長くなっている作品はあることはありますが、基本もうすでに終わっており、ハーレムになることはなく、二人のラブラブを見せつけていくだけのものなので、主役二人だけに依存しやすいのが良い印象を与えやすいからでしょう。


 しかしそんな読み易い作品たちなのですが、私はいくつか疑問というか不満というか腑に落ちないというか「うーん……」とたまに思う点があったりします。

 その点はいくつかありますが大きな点でいうならば、『処罰』と『貴族制』という点で自身の認識と結構な作品で表現されている点が乖離してることが結構あること。


 まず処罰で多いのですが廃嫡と剥奪、国外追放などなどです。

 最近でよくあるのが男爵子爵程度の令嬢が悪女の場合の処罰がどうも軽いなと思う事が多い。

 よくある話しで元の婚約した身分が伯爵以上が多いわけですが、王子は騙され絆されたとはいえ王族なのですから、伯爵ぐらいの身分になるとか、やってる事の重さに応じて幽閉というのはよくあるし、史実でもそこそこ多いパターンでもあり、時代によっては死刑もあります。

 が、それはもう貴族制があるどの時代を背景にし、参考にしているのかで変わってしまうのでなんとも言えません。私もそこまで思う事はあまりありません。


 では何が? と言えば男爵子爵程度の令嬢のほうです。

 これも同じように場合によっては変わってくると思えますし、言えるだろと思うかもしれませんが、どの時代のものでも王族を誑かし、仮に元婚約者が侯爵以上ならば死刑確定に近い罰を与えられるんですよね……。

 私は大航海時代が好きなので中世ヨーロッパや中東との小競り合いなどなどが好きでそこそこ調べたりしてたのですが、見たことも聞いたこともないのですよ。

 ただ大学で、専門家に、などで習ったわけでも聞いたわけでもないので、正解かはわかりません。

 もしかしたら実例はあるのかもしれませんが、たぶん、おそらく、限りなく異例の部類のはずです。


 そもそも日本の歴史ですらそうなはず。泰平の世と言われた江戸時代ですら平民の刑罰は厳しく、こんなことで死刑になるのかって思うほど重かったし、奉行がたぶん子爵ぐらいだろうから、やっぱり死罪だと思うんですよね……。

 そもそも中世時代は世界中の国で重罪人は娯楽として公開処刑が当たり前で、死刑後も晒されるのが一般的なはずなんですよね。

 なのでどうして修道院へ行かされる程度で済むのだろうと思うわけですよ。

 確かにリアリティを求めるのは違うと思うのですが、話の流れで身分がどうとか、王名がとか、節々で貴族制のリアリティを持ち出して断罪、所謂ざまぁをさせたい物語を書いてるのに、なぜそこはならないのか?

 そこが私の納得いかない点です。


 だからなんだよという話なんですけどね……。


 言い出したらきりがないんですけども……。


 そもそも貴族制にしては言葉使いとか所作とか対応とかもおかしいわけですよ。

 ただこれについては私も指摘できるのかと言われれば出来ません。限りなく近づけれるかもしれませんが、正直ライトノベルにそこまで求めるのはなんか違うと私でも思うわけです。


 ですが大まかなことは似せれると思うわけですよ。目上のものに下のものからは気軽に話せないとか、馬鹿にできないとか。なのになぜか伯爵以下が侯爵以上に罵詈雑言かけてるとか意味がわからなかったりします。

 ただ物語上なぜそうなのか語られたり理由が理解、または納得される背景があったりするのならわかります。なので語られてもそれは無いとよっぽど意味不明と思うものではなければ流せたりするわけです。

 しかし、ざまぁになったときの処遇が私にはなんでこういう結末かなと思うわけですよ。


 何が言いたいか。


 そうざまぁされると言う事は物語がエンド手前だと言う事。

 ようは結末が私にとってはつまらない、言い方を悪く言えば駄作だったなと思わせてしまうことになりかねないからなんですよね。


 たぶん執筆されてる方もわかると思いますし、読者なら共感されると思います。

 結末が残念だと読んでて脱力感半端ないわけですよ。


 なので婚約破棄物語に限らずですが、異世界転生で貴族を取り入れる方はそこそこに勉強されたほうがいいと私は思ってます。

 もし勉強せずに書いて、あべこべだったとしても許されるとしたらコメディ要素が高い作品だけだと思う。

 コメディ要素が高いということは、現実離れをよりさせてしまうのですんなりといけますが、シリアスに近ければ近いほど、現実や史実と近くなるのでリアリティが高くなるわけです。


 結論は、やはり小説はライトノベルと言えどもそれなりに幅広く、その物語の題材となるものは勉強しなくては書けないものなのかもしれないですね。



 ということで今回も思いつくままつぶやきをするように、つらつら書いたので文章可笑しい点、誤字脱字も多いかもしれません。

 エッセイというか思いつくまま書こうと3話前からしだした時点でチェックもせず投稿してますので可笑しい点はご指摘下さい。その都度直させていただきます。

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