魅惑の歯並び(140字小説)

塩塩塩

魅惑の歯並び

男のまわりに力士が集まっていた。

男は言った「私の歯並びが悪いので、呼吸音が犬笛の役割を果たして力士が集まってくるのです。

力士にしか聴こえない音なのです。

力士の寿命は短いのに、こんな事に時間を使わせるのは忍びなくて…」

困った様に笑って見せた男の歯並びは、美人ホステスの形をしていた。

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