第十八話「魅了」
そういえば、あの人はどうやって家に上がったのだろう。
「なあ、石墨は彼女について何か知ってるのか」
「そりゃ、部活にいるから……っていうか、あいつについての質問禁止」
何故そこまでして彼女を嫌がるのだろうか。不信感は感じないし、別段気になるところもない。
「やっほー、しょうくん。なに話してるのー」
「今朝、僕を助けてくれた人について石墨に聞こうとしてたんだ。けど断られちゃった」
「ふーん、それって誰なの。は・や・と」
教えてあげなさいよと、小声で石墨に問いかけるみどりに石墨が答える。何故僕には教えてくれないのだ。
「え、それまずいんじゃ」
「石墨、僕何かいけないことしたか」
石墨を知らないところで怒らせてしまったのだろうか。そんな心配で聞いた問いかけに意外な答えが返ってくる。
「いや、悪いのはお前にかかってる魔法なんだ」
「え、どうゆうことだ」
「いいか、今朝お前は魔法熱と呼ばれる魔法使いになりたての未熟者がやらかす熱をだしてた訳だが……」
「隼人、よけいな事言わない」
「……ゴホン。それを治すには別の魔法をかける必要があってだな。で肝心なのはかける魔法だ。お前にかかってる魔法は……
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