第2話 ゲーム実況 その①


『えーと今日はね〜。ゲーム実況をしていきます!このゲームは昨日発売したfallgirlsというゲームでまだやったことないんだけど早速やっていくね〜。どういうゲームなんだろう〜』


ヒナちゃんは興味津々な様子で目を輝かせていた。


「僕も見たことないからどういうゲームなんだろうか。あっ、その前にスパチャを忘れずにと」


僕は1万円をヒナちゃんに送る。


『女の子がたくさんいるね〜。この子たちで各ゲームをクリアしていく感じなのかな?あっ、またタナカさんだぁ!ありがとね〜。

えーと「ゲーム頑張って!僕もやったことないゲームだから楽しみ!」

そうなんだ!タナカさんもやったことないんだ〜。私と同じだね!これからやっていくから最後まで見てくれると嬉しいな〜』


僕の応援メッセージを笑顔答えてくれるヒナちゃん。凄く可愛い♡好きすぎて死にそう。


画面上では小さな女の子がコスチュームに着替えたりして激しいバトルを繰り広げていた。

その中でもヒナちゃんのキャラはどんどん相手を抜かしていく。障害物が前に立ちはだかったり、敵に邪魔されたりしたけれどヒナちゃんはなんとかゴールへと辿り着いた。


『やったー!生き残れたよみんな〜!応援してくれて嬉しいな〜。これで勝ったのかな?」


ユウト:次のステージあるよー!

Ymo:まだまだこれから!

rezero:これから〜

トンパ:生き残りだよ〜

nakawu:最後まで残ったらチャンピオン!

タナカ:応援してるよー!!

サクラ:ヒナちゃんガンバ!


ヒナちゃんのチャット欄には数々のチャットが送られてくる。そのどれもがヒナちゃんにゲームを教えたり応援したりしているものだ。


『まだまだ先はあるんだ〜!それなら気合いを入れて勝っていくよぉー!絶対最後まで残るよ!だからみんなも応援してね??』


長門:当たり前〜

kyon:頑張れヒナ!

mikuru:可愛い!最後まで付き合う!

古泉:勝ってください!

haruhi:勝ちなさいよ!

タナカ:ヒナちゃん最後まで勝ち残ってー!


ヒナちゃんがそう言うとチャットもヒナちゃんを応援する。そのチャットを見て笑顔になるヒナちゃん。俺もスパチャを送りまくってヒナちゃんを笑顔にしなきゃ!


次の試合はヒナちゃんは惜しくもゴールへと辿りつかなかった。


『死んじゃったよ〜。悲しいな〜。みんな強くて勝てなかったな〜。でも次の試合は頑張るよ!絶対勝ってみんなに私が勝った姿を見せたいなぁ〜』


よし、スパチャしてヒナちゃんを慰めるぞ!悲しい顔をするヒナは見てられないもん!

俺はスパチャの5万の項目を選び、その中に応援メッセージを書き、送信する。


『始まった〜。次はチーム戦みたいだね!私は周りの迷惑にならないように頑張る!あっ、またまたタナカさんだぁ!

えーと「負けても落ち込まないで!ヒナちゃんはよく頑張った!次も頑張ってね!」

ありがとう〜!タナカさんのおかげで元気が出たよぉ!絶対負けないぞぉー』


ヒナちゃんの力になれた!僕のおかげでヒナちゃんが元気になってくれたぁ!嬉しいなぁー。

でも全然ダメ。周りには赤スパチャでヒナちゃんを狙っている奴がたくさんいて、スパチャが止まない。その度にゲームをしながらもスパチャを読むヒナちゃんは素敵だけど僕以外は読まないでほしい。だって僕だけのヒナちゃんだもん。


ヒナちゃんは次々と勝ち上がり、決勝までのぼりつめた。この勝負にヒナちゃんが勝てばチャンピオンになれる!期待!赤スパチャの準備をたくさんしなければ!

5万とヒナちゃんがチャンピオンを取った時のお祝いのメッセージを書き込み、ヒナちゃんがチャンピオンを取れるように願う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

vtuberアイドルに恋をしたので恋が実るまでスパチャをし続けます!〜青スパチャや黄色スパチャだと見向きもされないので赤スパチャを投げる〜 神崎夜一 @guiltycrow

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ