うわひっく。でっか。

主人と出会った話。


大学二回生の頃だったと思います。

英語の授業は、学部棟とは別のところで行っており、確か昼休憩のすぐあとの枠でした。

一緒に受ける友達はいたのですが、この時はまだ来ておらず。

教室には、多分私と主人の二人だけでした。(覚えてないだけかも)

この講義の先生は、来週はここをやるから訳してくるように、といつも言っていたのですが、私はやらないタイプの人間でした。一文ずつあてていくので、恐らく自分があたる文章やその前後分だけ、ばばっと電子辞書に頼りつつ、ふわっと適当に訳してました。


講義が始まるまでぼけーっとしていたら、教室の椅子がローラー(?)がついてるタイプだったのですが、それでシャーーッと隣まで急に寄ってきたのが主人でした。

「今日の予習ってどこやっけ?」

知らんがな、とは多分言ってない。それより先に思うところがあったので。


うわ、声ひっく。


第一印象になるくらい声が低い。やってること小学生男子やのに。

どれくらい低いかというと、このあと講義で、各自ヘッドセットをつけて英文を読み、教授が発音等を確認するテストがあったのですが、主人だけ、

「ごめんね、声低すぎて何言ってるかわかんなかった」

と言われるくらいです。

めちゃくちゃ笑いました。

(ちゃんと点数はつけてくれてたみたいです。どうやって……)


多分範囲はここで~と適当に話して、講義の時間になると今度はシャーーッとせずに普通に歩いて戻ったのですが、このとき立ち上がるまで気が付かなかったんですよね。

いやこいつめっちゃでかい。

てか、身長があるのはもちろんだけどそれにしたって手足長い。

ちなみに当時180センチ、現在は181か2とのこと。

微妙に伸びてんじゃねえぞ、二十代も後半になって。

それでまあ、全身見ちゃうじゃないですか。

顔はなんというか、好感の持てる顔。個人的には某フィギュアの王者に似てると思いました。ちなみに綺麗な顔だとは思いましたが全くタイプではありません。

私のタイプは、舘ひろし、竹野内豊、阿部寛。

余談に余談を重ねますが、初めてできた恋人は、純日本人のインド人系の顔でした。今はよくインドネシア人とかそっち方面のハーフと間違われるそうです。

細身で、手足が長くて、声が低くて。ふーん、わりとかっこいい部類なのかもしれない。


その服のセンスがなければ。


この日着てた服、覚えてるんですよね未だに。

詳細は省きますが、これ、六年程前の話になるんですが、この日彼が履いてたジーパン、未だに彼のタンスにありますし、洗濯に出されます。

Tシャツは、大事なものではないことを一応、それとなく確認してから、セカンドストリートに出しました。色々含めて、確か二百円でした。

お察しください。




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