第6話 この前のお礼がしたいのですが

入学式は意外とすぐに終わった。まぁ校長先生の話だけは異常に長くて眠りそうになったけどね。

俺達は入学式が終わったから教室に戻って来た。



「これからまず、自己紹介を行うぞー。私は担任の相田 薫あいだ かおるだ。担当教科は国語になる。これから一年間よろしく。」


4組は教室に戻って来てから担任を始め、自己紹介が始まった。


「あたしの名前は神川 莉緒です。中学は〇〇中学校に通っていました。趣味は料理です。一年間よろしくお願いします。」


橋本さんと一緒に教室に来た子の名前は神川さんって人なんだぁ。小柄でちょっと保護欲がでてくるな。おっ今度は橋本さんか。


「私の名前は橋本 花蓮です。中学は神川さんと同じで〇〇中学校でした。趣味は、読書や体を動かすことです。スポーツ観戦もします。一年間よろしくお願いします。」


流石は橋本さんだ。自己紹介も素晴らしかったがなんと言っても、クラスの男子全員が心を奪われてやがる。まぁ確かにズバ抜けで可愛いもんな。この学校で一番可愛くて綺麗なんじゃないかな。

こんなことを考えていたら俺の前の席の人の自己紹介が終わった。


ーやべぇ。なんも考えてなかったわ。簡単でいっかー


「俺の名前は米谷 幸也です。中学は神奈川県にあります。趣味はゲームと読書です。一応スポーツも少しできると思います。一年間よろしくお願いします。」


こんなもんでいいかな。最後は徹だ。どんな自己紹介をするのか楽しみだ。



「俺の名前は渡辺 徹だ。中学は幸也と同じで神奈川県にあります。親の都合でここに入学して来ました。中学ではバスケの大会で一応県大会一位でキャプテンでした。なので部活はバスケットボール部に入ろうと思います。みんなこれからよろしく。」


なんかめちゃくちゃ素晴らしい自己紹介をしたなこいつ。

まぁ徹らしいや。


「これで自己紹介は終わったな。明日から授業があるのと部活動見学があるから覚えておけよ〜。とりあえずこれで今日のHRは終了とする。少し話したかったら話してから帰っていいぞ。」


どうやら今日はこれで終了らしい。

俺と徹は周りの男子生徒達と話をし始めた。


「改めて俺の名前は渡辺 徹だ。それで隣にいる奴が米谷 幸也だ。」

「どうも。これからよろしく。仲良くしようぜ。」

「俺の名前は川西 智かわにし さとるだ。柔道部に入ろうと思ってるよ。二人ともよろしく。」

「僕の名前は赤坂 優希あかさか ゆうきだよ。二人ともよろしくね。」

「俺のことは徹でいいしこいつのことは幸也でいいぜ。智と優希って呼んでいいか?」


「「全然構わないよ。よろしく!徹、幸也」」


俺達は新しく二人と友達になり談笑を始めた。

ふと、周りがやけにうるさいことを感じた。


「ねぇねぇ私は赤川 真里あかがわ まりって言うの。橋本さんってすごく可愛くない?どうしてそんなに可愛いの?」

「私は佐藤 凛さとう りんだよ。今度私達と一緒に遊ばない?」

橋本さんは女子数人に囲まれながら楽しくお話ししていた。


「ねぇ橋本さん。俺は佐川 和也さがわ かずのりっていう名前でバスケでレギュラーになる男だ。 Rhein交換しようぜ」

「俺は滝川 龍たきがわ りゅうだ。俺もバスケをクラブでしていてめちゃくちゃうまいんだぜ。今度遊びに行かね?」


どうやらチャラそうな男どもも混ざってRhein交換しようとしたり、遊びに誘ってやがる。どうせ失敗するのがオチだろ。


「すみません。急にはちょっと…」


ーほら見ろ。ザマァだぜー


俺はそんなことを考えながら4人で談笑していた。


「明日はみんなが部活動見学があるから無理だろうけど明後日はこのメンバーで遊ぼないか?」

「幸也、それはいいね」


「「賛成だよ」」


「じゃあ明日決めようぜ。」


「「「了解〜」」」


「じぁあまた明日。徹、遊びに行こうぜ」

「おう。」


そんな感じで話し終えて徹と遊びに行こうとしてた時、橋本さんは


ーえっ もう帰っちゃうの?早くお礼のために誘わなきゃー


「え〜いいじゃん。Rhein交換しようぜ。」

「しよしよ」

「ごめんなさい。ちょっとそれはまだ… ごめんね真里、凛。また明日話そうね!莉緒言いに行こ」

「了解〜じゃあまたね。真里、凛」


「「じぁあね〜」」





強引に話を終わらせていた。

そして入り口の近くで合流し、









「あの、米谷君。この前のお礼がしたいのですが」



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今回はちょっと長くなってしまいました。


なんと処女作である今作品を投稿して3日目で日間トップ10に入ることができました!!

読んでくださった方々ありがとうございます。これからも頑張りますので今作品の応援をよろしくお願いします。

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