ばかにすんなぃ!

ジブラルタル冬休み

第ずず

お空がぺっこんぺっこんと陽気にやっている。

全てが真っ青になった視界の下方から甲板の木の色が突拍子もなく宛てがわれている。

「そーりゃ、むりだねぇ」

と、船員が呟いた。

「偶然が好きだよ私」

と私が呟くと、

「なんか焦げ臭いや、見てくる」

と船員が呟いた。そういえばさっき粒焼いた時の火を消していなかったかな。粒や板が空を覆うように煙突から散歩しだす。あァ、遅かった!ダメだ!海猫がそれを食べる。海猫はにゃんにゃん言って時速50キロで海面を滑空した。ああー。げんきのもとが。大事なげんきのもとが。

船員はぶりぶり怒ってしまって、

「こうらあ」

と絶叫している。

「なあんでおれのだいじなげんきのもとをう」

怒り狂った船員が凄い剣幕で幕を仕立てる。焦った私は船員を一飲み。なーんだ、こげたあじがしてらい。

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ばかにすんなぃ! ジブラルタル冬休み @gib_fuyu

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