SFしてれば未来っぽくて生産性あるって思ってるそんな具合でいいのか?

ウゴカッタン

作者の無知を正すのは読者であるというSFを描く

未来世界、そこには王道では語りつくせないギミックが溢れている。

なので僕たちは基本的に未来を論じながら何が起きるか楽しみにしてマッシブ。

生産性の爆発的向上を目指してその結果、湯水のように資源があふれ出る未来、

それが来ると信じてやまない心の働きはまさに圧倒的進歩を目指してたケリ狂ってる。そうは思わないだろうか!?


 では、科学の未来を妄想しよう!


未来世界では現在のバッテリーが倍くらいの蓄電容量を手に入れていて、スマホも電動アシスト自転車も、電気自動車も倍くらい充電しなくても持つし、充電スピードも速くなってる。 という具合なので空飛ぶ自動車とかが簡単に普及する土壌が出来てくるってわけである。 思うところによると、空飛ぶ自動車が一般普及したら、生産台数が凄く伸ばせるかもしれないってとこだが、問題としては既存のインフラを利用できるの? って話になるんだ。 ホバリング飛行をする空飛ぶ自動車は周りに空気を吹き付けながら空を飛ぶ、そのことがどういうことか分かるだろうか?

 そう、つまり空飛ぶ自動車の近くにいる人は風を浴びることになるってことだ、空飛ぶ自動車自体は一トンの重みがあるかは知らないが、それより小さいとしても、周りに風を吹き付けて飛ぶことには変わりはなく、この部分で、ちょっと普通の歩行者とかは厄介しそうであるというのと、渋滞している道を空を飛んで回避とか、

そういうことを考えてるらしいが、基本的にホバリング飛行をする車体で赤信号時にもプロペラを回し続けてホバリングで制止するのか?

 そこがなかなか考えてしまう所なんだ、私的には、車体自体に車輪をつけておいて、そいつで離着陸しプロペラを制止させる状態ってのも大事だと考えてる、ただいつも思うのは空を飛べる時点で自動車の法定速度よりガンガン飛ばせるんじゃってことである。

 空飛ぶ自動車が一般普及したらそいつの基本的な速度がどれくらいなのかが大事になってくるし、落下事故が怖いなあとも思うという具合、なかなか、単純に世の中は変わりそうにない、まあ世界中で人口が減っていくなら割とこの手の空飛ぶ自動車未来もありかなとは思う。


 あ、あと、空飛ぶ自動車とかがホバリング飛行してるの見ると、やっぱりそのままロボットにドッキングして巨大な人型ロボットを動かせそうでワクワクするよね、

じゃあSFしようか!


「私は巨大ロボット空飛ぶ自動車ドッキングウーマンです、さあ空飛んで適当にドッキングするよ! ドッキングサインゴー! 合体!」


巨大ロボットの胸部がぱかって開いてそこに空飛ぶ自動車が収まった、

おさまりが良いのはさすが設計のプロってところか!」


「で、どうするかって? こいつに乗って地球文明を滅ぼすのさ!

 死ね人類!」


人類は絶滅した!


 見事だったね、見事なSFだ!

だがそんなことはどうでもいい、次の話に移ろうか、

次の話は人間の処理能力を加速させ倍以上にした世界線の話だ。


未来社会、人間は難病の克服のために脳波を読み取って表現する装置を開発した。

仮に全身が動かせなくなり、体のすべての筋肉が動かなくなったとしても、

脳波をキャッチして同時に脳にデータを伝達することで、

デジタル世界に患者の意思表示部分を残そうという試みである。

 この医療技術を広めて安価にし、なるべく多くの人の手に届くようにと考えた結果、人々はスマートフォン端末に変わる新しい端末を獲得した。

 ヘッドホン型の簡易端末は人間の機能拡張を引き起こす新しいツールだ。

眼を閉じても、開いていてもヘッドホン型端末から脳に直接送られる情報によって、ネットワークと接続しいつでも情報を処理することが出来、ほぼ脳だけで完結して、ツールの操作を可能としている。 完全に脳で制御する端末の完成である。


 これによりに人類は思考や思想、あるいは脳による正確な端末制御の技術獲得によって、今までよりも進化を遂げた、従来のコミュニケーション能力を飛躍的に拡張し、さらに今視界に移ってる情報を直接ネットワークに記録することが可能である、人間版のドライブレコーダーが機能するようにもなったのだ、これにより犯罪抑止が強く働くようになり、同時に人間に課せられる責任は重くなっていく、そして何より、この端末の有無が資本主義社会における信用の決定的な差に結び付いたのである。


 だがこの部分で人類はまたしても、問題に遭遇する、そうである、脳で想起することを苦手としてる人々の存在が、マイノリティとしてあらわになり、その存在を守るために、発達した脳波コントロールの技術だけでなく、きちんとした役割を彼らに与える必要があったのだ。


 で、とりあえず彼らに五体の感覚で動かすことのできるワーカーマシーンを与えることによって、建築の世界を単純に倍化してハイパービルディングを作りまくることにしたというから恐ろしいのと、そもそもこれSFなのって話になるけど、まあそういう未来線を考えることがSFの仕事であり、登場人物とか無くても妄想書きつづるだけのエッセイなんじゃって思うかもだけど、ほんの少しセリフの要素あったから、これ小説だからと食玩理論で回避する!


 最終的に僕らは最強になった、頭がとってもよくなったで終わりにはならない、ようするに処理速度が倍化して、さらに倍に倍になっていくと、脳に負担が掛かり続ける、つまり新しい病理をそこに見つけてしまうわけである。

 そうなったとき人類はようやく新しい端末アクセルブースターを外して、なんとか日常との均衡を保とうとするのだが、人類はいつでもワーカーホリックだ、一度働いたら回路が結び付いて永遠に働きたくなってしまうそんな具合であるから、脳に刺激が入ることにパブロフの犬、つまり条件反射的に報酬系が刺激される世界を望んでしまい、最終的に脳内物質を出し過ぎて病院おくりになる人が多数なのだ。


 まあどうなったのかはこう書いておこう、

人類は躍進したしかし人類は寿命をすり減らした、

そのツケを支払う時代が後にやってくるだろう。


と。

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SFしてれば未来っぽくて生産性あるって思ってるそんな具合でいいのか? ウゴカッタン @kak16kyou

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