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「………まぁ、こんな感じだったわけ。」

「その跡は、お父さんから受けた……」

「そうなんだよねぇ…俺は愛されてなかったんだよ。あんなことされたらさすがに目が覚めたもん。」

るきは悲しそうな顔をしていた。

「るきは…こっちの方が幸せだったんだね。」

「俺は、今めちゃくちゃ幸せ。愛されているし、あったかいなぁ〜って感じる。こーくん達と居ると、昔の仲良かった頃を思い出すんだよね。だからこんな幸せな毎日は俺が守るんだ。」

「その家族に、俺も入ってる??」

「もちろん、ふゆっちも含めて大好きな家族のみんなを守るよ。」

「るき、これからもよろしくね??」

「おう!ってかこんな重い話聞かせてごめんな??」

「ううん、るきの事知れて嬉しいよ!」

「あははっ、そっか!」


「こら!!ひなたくん、ひなちゃん!!喧嘩はダメですよ!!チャント、あいりが作ッテくれてます。」

「ん………先、食べてい〜よ、陽菜乃。」

「ありがと!」

「ひなたくん、いーこですね。」


俺らは階段を降り、あいり、こまくん、陽向くん、陽菜乃ちゃんと一緒におやつを食べた。

「よっしゃあ!俺の好きなやつじゃん??」

「へぇ〜、るきはドーナツが好きなんだね?」

「おう!あいりの作ったドーナツ美味しいから!」

「もう〜!!るき!!」

「あ〜!!あいりねーちゃん照れたぁ!」

「陽向くんっ!!」

「あいりお姉ちゃん可愛いっ!」

「も〜、陽菜乃ちゃんまで〜……っ!」


るきはとってもいい笑顔をしていた。

俺もいつか見つかると良いなぁ。守りたいもの。


そう思いながらドーナツを頬張った。

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