第5話


私は知っている。


運と健康は比例することを。



これは自身の経験に基づいた考えである。


私は無類の競馬好きで、馬券もよく買っている。

これまでそれなりに高額な配当を的中したことがある。


的中した際、何が要因だったかを振り返るのだが、

レース展開が云々より、馬や騎手が云々よりも先に「そういえば昨夜はよく眠れたなぁ」という感想が出てくる。



そう。健康とは即ち、「よく寝ること」なのだ。


これもやはり実経験に基づいた言葉である。

私は非常に寝付きが悪く、眠りが浅い為これまでの人生の大半を睡眠不足の状態で過ごしてきた。

休日は長い時間睡眠しているが、睡眠の質が悪い上に生活リズムが変化してしまう為

恐らく体調は良化しないのだろう。


何度か改善を試みたが、


薬は昼まで効果が持続してしまう上、眠りの浅さが改善されなかった。


「寝る直前までPCやスマートフォンの画面を見るのをやめろ」と聞いて、暫くPCを見ない時間を作ってから布団に入ってみたこともある。

しかし心が落ち着かず挫折した。間違いなくPC依存症だろう。全く続けられる気がしなかった。


では何をすれば眠れるようになるのだろうか。


私の場合、夏よりは冬の方が比較的眠れる傾向にあると思っている。


夏と冬では何が違うのか。


「冷やしているか温めているか」だろう。


確かに身体を温めることも健康に良いと聞く。

温めることの効果は存外大きいのかもしれない。

今日も温かくして寝ようと思う。


比較的よく眠れた日は脳の働きも普段より比較的ましな気がする。

その結果、競馬の予想も比較的冴えたものになるのかもしれない。


また気持ちも上向きになりやすい。活発的に行動できるようになる。

自信を持って行動することで結果が出やすくなるというのもありそうだ。


だから人はよく寝るべきだ。


寝不足だと気持ちが落ち込みがちだ。

何も良い事が無いと思ってどんどん下を向いてしまう。

その結果、あらぬ行動を取ってしまうこともある。


例えば今の私はどうだろう。

馬券が当たらなさ過ぎて風水やよくわからない占いにすがり付くようになっている。

更に毎週近くの神社へお参りするようにもなった。


占いや神社が悪い訳ではないが、そういった物に頼りきってしまうのが良くないと感じている。

ならば頼るのをやめれば良いのだが今の自分には自信が持てない。その為つい誰かに頼りたくなってしまうのだ。


最も、自分に自信を持てたことは過去に1度でもあったかどうか疑問である。


ただ良くない時だからこそ得られること、学べることもある。

占いについて調べてみると非常に種類が多く、どれも奥の深さを感じる。

成る程はまる人が続出するのも理解できる。私もはまりかけているかもしれない。


しかし、私は本来自分の力でどうにかしたいと考えるタイプである。

何かに頼ることは悪いことではないし、時にはそうするべきという場面もあるだろう。

ただ、何かに頼りきりとなっている私は本調子ではない。


故に私は占いに頼ることなく、己の運で馬券的中を狙う私に戻らなくてはならない。


今回の独り言は「馬券が当たらない」ことを嘆くものである。運や占いについては後で深く掘り下げてみることとする。


さて最後に、今1度私が健康に欠かせないと思う物を整理してみよう。

ずばり以下の3つである。


・競馬

・睡眠

・食事


3大欲求と一緒ではないか。やはり生きる為に必要だからこそ求めるのだろう。


「競馬は3大欲求ではないだろう」?

いや、私にとって競馬とは食事や睡眠と同じくらい欠かせない存在なのだ。

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