『異世界学園の姫生徒会長【ウ・ルチエ嬢】は男になってイヤな女に復讐する』……完結座談会

奈々「逆TSの女から男に変わったストーリー、終わっちゃいましたね」

作者「なんとか、書き上げたな」

奈々「実際に書いてみて、どうでしたか?」


作者「前にも少し言ったが、野郎が簡単に書いた男から女へのTS(性転換)モノとは、一味違った複雑な構成の作品になった……男の体のコトを熟知しているせいで」


黒子「作中に『ざまぁ返し』っていうのが出てきましたが……アレはいったい?」

作者「普通の書き手は、手を出したらダメだぞ……収拾がつかなくなるから『良い子のみんなはマネしたらダメだぞ』の劇薬テーマだ」

黒子「どういう意味ですか?」


作者「そもそも『ざまぁ系』ってのは、復讐リベンジが基本のテーマだろう」

黒子「まぁ、そうでしょうね。最初は虐げられていて、見返したり成り上がったりして。邪険に扱われた相手に『ざまぁ』する場面が、読者には心地良いみたいですね」


作者「まぁ、水戸黄門の悪党退治とか……必殺仕事人が、悪人を始末する場面にスカッとするようなもんだな……仮にだ、悪党や悪人が一枚も上手のしたたかな奴らで、逆に水戸黄門一行とか仕事人を罠にかけて惨殺したら、どう思う」


黒子「それはちょっと、イヤかも」

作者「でも、現実は勇者をパーティーから追放するような奴らは、勇者の報復があるコトくらい予測していて、手を打ってあるんじゃないかと考えてな……頭が良い悪党なら」


黒子「それって、追放された者が、どう逆立ちしても勝ち目が無いじゃないですか?」


作者「だな、いくらそれが現実だとしても。読み手はそんな物語を求めたりしない……よほど手慣れたストーリー構成をしない限りは、敬遠されて読まれない……それが『ざまぁ返し』だ」


奈々「気を取り直して、次なに書きます?」


作者「『超異世界女型要塞【プルシャ】姉型~異世界の宇宙〈ソラ〉は爆誕しました~』に、もうちょいワンエピソードくらい書き足そうかと」


奈々「まったく、PVとか☆が増えない異世界✕SFに?」

作者「読み手際も、書き手側も。まだ馴染んでいない新ジャンルみたいな部分があるからな……浸透すれば多少は変わってくるだろう……たぶん。何事も新しいコトは順風な船出の追い風にはならないのが普通だからな」


 座談会~おわり~

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