俺の青春色々ありすぎだろ!

まる

第1話 告白と新たな出会い



「俺さ、お前のこと好きだ。」


放課後の体育館裏。俺、橘 翔太は中学1年からの女友達、赤羽 美月に告白している。


美月とは中学1年に同じクラスで出会い仲良くなった。


彼女は黒髪、ショートカットで大きな眼。まつ毛は長く中学でも数多く告白されていた。


彼女は勉強も出来持ち前の明るさでクラスの中心人物であった。その彼女の性格に俺は惹かれていた。


彼女は人気者でも1番俺と仲良くしてくれていた。


もう1人俺の親友 荒川 忠と3人でよく遊んだものだ。

俺はその関係が気に入っていた。だからずっと告白するのを戸惑っていた。


だが、中学卒業し、高校に入り、また一緒の関係を続けれると思っていた。


だが、周りが彼女だ、なんだ言っているうちに、俺も美月と付き合いたい。という気持ちになり始めていた。


だからこの関係が崩れてもいい。美月に気持ちを伝えたい。と決心し今、ベタだが体育館裏に呼び出し告白をした。


「ふぅ...知ってたよ。」


と美月は顔を少し赤くし、けれども照れていないことは分かった。

これは3年間ずっと一緒に遊んできたから分かる事だ。


「知ってたのか...?」


「うん。翔太見てたら分かるよ。だてに3年間一緒に居ないよ..。それに、この関係が崩したくないから私が気付かないふりをしていた。っていうのもあるね。」


「そっか、うん、答えは分かる。」


そう、もう答えは分かっている。美月は俺事が好きではない。


なぜなら.....美月は忠が好きなのだから。


「でも、ごめん。嬉しんだ。翔太が私のことを好きなの。凄く嬉しい。でも、私の好きな人知ってるよね。でも、伝えてくれた。本当にありがとう。」


「あぁ、、、」


そう、美月は忠に惹かれている。それは知っていた。でも俺は(もしかしたら?)なんて自惚れた思考を持ってしまったのだ。


「うん、聞いてくれてありがとう。吹っ切れたよ!」


俺はあくまで吹っ切れてないことを悟られないように渾身の笑みを顔面に貼り付けた。


「これからもこの関係で居ようね、私この関係好きなんだ。あと、私は告白しないよ。忠には。」


美月は遠くを見る様な目で、震えた声でそう言った。


「なんでだ?」


俺は何故かを若干悟っていたが、惚けた口調で美月に問いかけた。


「忠が私のことが好きじゃないことは知ってる。だからだよ。せこいよね、私。翔太は知ってて告白してくれたのに。」


美月は尚も遠くを見る様な目で震えた声でそう言った。


「.......」


俺は何も言えなかった。ただ呆然とそう告げる美月を眺めるしか無かった。


「さ、帰ろっか!明日からはまた元通りだよ!」


美月は先程までの表情は無かったかのようにいつもの笑顔にもどった。


だが3年間一緒にだてに遊んでない。彼女の笑顔が作り笑顔なんて分かっていた。


けど

「あぁ、帰るか!またあしたな!」


と俺も作り笑顔でそう告げたのだった。


♬♬♬


告白した次の日俺は自宅のベットで目が覚めた。


俺の通う高校 長嶺高校 一般的な進学校だ。


俺は単純に普通の人生が歩めればいいと思っている。

普通の大学に進学し普通の会社に就職する。


所謂何も、魅力がない一般高校生男子だ。


今日は始業式。昨日は始業式の準備で学校に行っていた。なので今日が始業式なのは全く実感が湧かない。


「今日から2年生か、可愛い子来るかなぁ..」



俺って節操ないな。って思うけど俺だって一般男子高校生なんだからね!


吹っ切れたとか言ったけどまだ美月好きなんだからね!


「あぁ、俺の事好きすぎて『先輩の事私に振り向かせてみせます!』なんて後輩現れないかなぁ。そしたら吹っ切れるのに。」


なんてラブコメ的展開な妄想をしつつ俺は学校に行く準備を進めるのである。



「いってきます」




俺は誰もいない玄関に向かってそう告げ、学校用のスニーカーに足を入れ玄関の扉を開ける。


俺は現在一人暮らしをしている。

自慢じゃないが家が少し裕福で高級マンションに部屋を借りている。部屋は1LDKで一人暮らしに特出したマンションだ。


「何となく一人暮らしがしたい」といったら放任主義の親はぽんと部屋を見つけ一人暮らしをさせてもらった。


ただ、俺の成績が常に50番以内ってことを条件にだ。


まぁそんなこともあり俺はエレベーターに乗り12階から1階にあるエントランスのボタンを押す。




いつもならここで誰か乗ってくるものなのだが今日は運がいいようだ。


すんなり1階につきエントランスを抜け外に出た。


「ふぅ〜、暖かくなってきたなぁ。今年は晴れで新入生は気分いいだろうなぁ〜。」


去年の俺たちの入学式は雨だったのだが今年は晴天だ。


ちょっと羨ましいと思いながら、俺は学校への道へ足を進める。


俺の家から学校は約10分程度で着く。これも親の計らいだ。


「おっーーす!翔太!!朝から浮かない顔してんな!」


バシッ!と俺の背中を叩きながら、朝から元気な声で俺に挨拶してきたのは親友の 忠だ。


「はぁ、お前はなんでそんなに元気なんだよ。春休みも終わって憂鬱じゃないのかよ.....」


忠は身長175cmで少し明るい茶色のツーブロック。韓国人を思わせるその髪型と整った顔だち。


男子の俺から見てもイケメンだ。


「いやぁ、憂鬱だと思うから憂鬱なんだよ!気分あげてかなきゃな!」


と、この性格もあって女子ウケもいいが彼には好きな人がいる。


「まぁ、そうだな!よし!走っていくぞ!」


俺も彼のテンションに当てられ若干無理しながら学校までの道を走るのであった。


♬♬


「ん?」


「なんだ?どうした?」


学校へ行く途中の道で道端にある小さな用水路を覗き込んでる人影をみる。


「いや、なんかあそこの用水路覗いてる人が気になってな。」


と俺が言うと


「本当だな、確かにいるな。しかもあれ俺らの学校の制服じゃね?」


確かによくみると俺らの学校の制服を来ている。


しかも女の子だ。


「ちょっと気になるから見てくるよ。忠は遅刻すると行けないから先に言っててくれ。あと俺が遅刻する事を先生に伝えておいてくれ。」


「あぁ、分かった!じゃあ、また後でな!」


そう言うと忠は走って学校への道を進んで行った。



「さて、声掛けますかぁ」


用水路を覗き込んでいるってことは何かを落とした可能性が高い。落ちたら危険だ。


幸い俺は体を鍛えてるし運動も、勉強に比べれば得意だ。だからなんかあったら適当に対応できる。


近くに歩み寄るのリボンの色が赤だということに気づいた。去年の3年生のリボンの色が赤なのでつまりは1年生。新入生ってことになる。

この学校ではリボンまたはネクタイの色によって学年が見分けられるようになっている。1年生は赤。2年生は青。3年生が緑。今年はこの振り分けになっている。


「おーい、どうしたんだ?何か、落としたのか?」


俺は用水路を覗き込んでる新入生に声をかける。


「えっ...」


と彼女はすこし肩を震わせ震えた声を出した。


そして恐る恐るこちらに向いてきた。


「っ、、、、」


俺の心が射抜かれた。いや、正確にはまだ射抜かれてないよ?


一言で言えば可愛すぎたのだ。茶色の髪は肩の辺りで綺麗に切り揃えられ、大きなクリクリとした眼からは綺麗な黒の瞳が。鼻と口が神のようなバランスで配置され。身長は160cm程度だろうか?


しかも出るところは出ている。つまりは胸だ。ははっ。

やばい可愛すぎる。俺は顔が赤くなるのを必死に堪えながら彼女に再度問いかける。


「用水路に何か落としたの?困ってるみたいだしリボンの色見たら新入生のようだったから。何かあったのかなって。」


彼女は俺を品定めするかのような目で見たあと「ふぅ」とため息を吐いた。おい、俺先輩だよ?僕ちん泣いちゃうよ。しくしく


「生徒手帳落としたんです。最悪ですよホント。新入生代表で壇上あがらないといけないし、その紙は落としたし。本当に最悪ですよ。てか、先輩ってモテないんですか?いきなり馴れ馴れしく後輩女子に声かけてあわよくばお近ずきに!なんて考えてるんですか?キモイですよ。」


な、なんなんだ?こいつ!!せっかく親切心で声をかけてやったのに!なんなんだこいつ!この女ヤバいやつだ!顔は可愛くても性格が性悪すぎる!これは関わらない方がいいやつだ


俺は、さっきまでの親切心を忘れ、彼女に敵対心を持つような目で睨み 怒りを伴った声で


「あぁ、なんだ。そっか。今年の新入生はろくな奴がいなさそうだな。代表がこれだからな。自分が可愛い自覚を持ってるのか分からんが先輩に対してその態度はないだろ。そんじゃな、ちなみに遅刻だからな。俺はもう伝えてある。そっちがどうかは知らん。じゃあな。」


俺はこういってその場を立ち去った。


「くぅぅぅうう、なんなんですか!あの人!私にあんなこと言った人初めてです!絶対後悔させてやるんだから!」



一人取り残された彼女がそう意気込んでることは俺が知ったこっちゃない。


まさかこの後俺の青春が大きく動くことになるなんて知ったこっちゃなかったんだからな。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


皆さん!たちばなです!


僕の処女作を読んでいただきありがとうございました。

ちなみに、プロットとか書いてないです。出てきた文章連ねただけなんで見苦しいところあるかもしれませんが色々試行錯誤していきます!


ご意見お待ちしております!



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