第6話f

光りはより輝き

空は突き抜け高くなった


喫煙所で出会ったアジア系の女性の言葉がそうさせた

強い女性だ

ここにもいくつかのグループがあり

その女性のまわりにはとても魅力的な男女がいた

若い子は十代に見えた


(僕はあなたの味方をしよっかなー)

退院準備に移る前に笑い声に癖がある明るい白衣男性が

言った言葉がひっかかるが


夜な夜な女性のまわりの仲間たちは楽しそうに

ジェンガをしていた

ひっかかる事はたくさんあった

母親の見舞いの時に会ったのかずっとここにいるであろう女性

強面の白衣男性 姉さんてきな白衣女性

赤いコップを持って中身を見せてくる女性

(こっちに来い)といってくる年配の男

(あなたでしたか)(どーぞ)なぜか暑いお茶が毎日くばられる(どーぞー)声がとてつもなくでかい担当医

週末になるとすごいオシャレをしていくお嬢様風な人

食事がなぜか異様に時間がかかるなんかやらしい女性

ずっとパジャマの男性部屋に何故かトイレを設置している男性消灯時間を過ぎてから女性たちの共同での密会

よくきたね

来週には大阪に帰るという少女

なぜかみんながきおつかってる

来週には帰るはずがなぜか突然歩けなくなるほど強い薬を飲ませていた事

ガシャッっていう映画かなんかの鉄砲を発射する前の音

(これがなかなかの頻度で聞こえる)

ある日からか男性病棟から移された足に丸い傷がある男

共同で1人何かを待ってる喫煙所でも待っていた

なんなんだ?


僕は気が狂った。

涙ながらに夜女性たちに助けを求めた

(ここにいる間は守ってあげるから)

(大丈夫だからベットにもどりましょう)

見たことのない綺麗な女医さんがいる

(僕は不完全だから夜に覚醒してしまうんだ)

顔をかく顔をかく(顔はあまりかいてはいけないよ)

優しいおばさんがいるありがとう

(でも僕は不完全だからもどらないと)

また僕の頭の風船は爆発した

そして2度目の隔離にもどされた

知らないお医者さんだなにがおこっているのだ

(いっちゃだめだあなたはだまされてる)

強い女性の仲間の男の子叫んでる


(誰にも迷惑かけたくないから自分の足でまた隔離にもどっていくなんか誇らしげな感じがしたのはなぜだろう)


ここの今にはもうもどれない


(こっちに来い)(だからこっちに来いっていったんだ

年配の男が手招きをしてたのを僕はみていた

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