第21話 アシャの魔法

アシャの様子に皆が声もなく黙り込む。


宙に浮く黒猫な幼い少女アシャ

アシャh聞いたことがない低い声で

皆には聞き取れない魔法の呪文の詠唱を唱えていたのだった。


空が暗くなり、真っ黒な闇が訪れる。

雷の音 激しく轟く!轟く轟くううううう!

「に、にやあ」「ひいいん」はっきり言って皆が怯えているのだった。

平静をかろうじて保っているのはアリステアをはじめ数人のみ‥多分

しかし、尻尾の毛は逆立っていた!


ナジュナジュの体は虹色のシャボン玉のようなものに包まれ

宙に浮いて、巨大金魚の手から離れてゆく。


空‥黒い空 丸い黒い塊が生み出されて、無数の小さな稲光を黒い塊は生み出す


アシャは誰も知らないはずの言葉を

無意識に‥忘れられた古い言語の言葉で魔法の言葉を紡ぐ。


「暗黒の力よ!古き魔法の王の名により解放する 最後の黒の王アーシュラン

神々となった魔法の王たち 我に力を与えよ」


空に浮く黒い塊から大きな稲光

「ぴぎゃああああ!!」

巨大金魚が悲鳴を上げ、黒焦げになって倒れる巨大な筋肉ムキムキの金魚


あ‥水道橋も吹っ飛んだ!


ナジュナジュ以外の周りの者たちも吹っ飛んだ!!



何処からかの声

「まったく、街ごと吹っ飛ぶところだったぞ」「もう、アシャちゃんたら」

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リアの夏の思い出・水道橋での巨大金魚との格闘編? のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1

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