「こんなに好きになっちゃっていいの?」(日向坂46)

 この曲は日向坂46の三枚目のシングル曲ですが、僕の中で日向坂46は実は凄いんじゃないか、と再確認するきっかけになりました。

 僕としては「キュン」は名曲だけど、けやき坂46からの差がありすぎて、果たして日向坂46というグループはどこへ向かうのか?と思ってました。「キュン」の次に「ドレミソラシド」が来たことで、明るい曲で押してくのかな、などと思ってたところに、この「こんなに好きになっちゃっていいの?」が来て、ガツーンとやられました。

 この曲はなんというか、切ない。失恋というよりかはその余地、恋することそれ自体の切なさが、ど直球でぶつかってくる。もうデッドボールすれすれみたいな感じで。マニアックな言い方をすれば「テニスの王子様」で跡部景吾がラケットの手元にボールをぶつけてくる、みたいな。

 恋愛の切なさを描く作品は多いですけど、相手に伝わらない、相手に振られる、相手にはすでに相手がいる、そういう段階よりも前、恋と切なさを直接、結びつけたのがこの曲の発見であり、最大の意味だと思いますね。

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