知覚

ぼくが寝ているあいだ

世界はどうなっていたの?


ぼくが寝ているあいだに

世界にはなにがあったの?


ぼくは寝ていたから

なにもわからないよ


地球の反対側でなにが起こっても

お隣さんの家でなにが起こっても

ぼくには同じようにわからない


楽しいことがあったのかも?

悲しいことがあったのかも?


ぼくの世界は狭すぎる


ぼくが世界を知ろうとしない限り

世界は真っ暗なままなんだ

起きていても 寝ていても

真っ暗なままなんだ


少しずつ 少しずつ

恐れを抱いたままでもいい

真っ暗な世界に

灯りを照らすとしよう


ぼくの世界を広げよう

ぼくが生きている世界に

ぼくの意識を広げていこう


ぼくはまだ夢のなかにいる

まだまだ目覚めない

ぼくの意識が

ぼくの世界に広がるまで

目覚めない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

目覚め Lugh @Lughtio

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ