2-1
「よっ、おはよう」
「あ~、おはよう」
「おはようございます」
友人が挨拶をしてきた
「珍しいな二人が手を繋いでくるなんて」
彼はこちらを見て言ってくる
「なんか妹の機嫌が悪いんでな」
「む~」
妹は相変わらず膨れ顔だ
「いやぁ~それにしても……お熱いことで」
彼はニヤニヤしながら言った
「うっせぇ、そもそも妹にそんな感情あるわけないだろ!?そうだよな?」
そう思って妹の方を見ると照れているのか顔を赤らめてこちらを見てきた
「私はおにぃのこと大好きだよ?」
妹が健気な目で訴えてくる
「うっ……そりゃ俺も好きだけどさ……」
あまりにも妹の目線が訴えかけてくるので俺はこう答えざるしかなかった
「あははっ」
「笑うな!」
「あははっ……ごめんごめん」
(こいつ……
それにしても……なに頬を赤らめてるんだ?)
妹の顔色をもう一度確かめる
今もう元に戻ってしまってわからない
(妹が俺(兄)に恋愛感情?ないない
あって親愛感情だろ)
俺がそんなこと思っていたらクラス委員長の女子が声をかけてくれた
「おはようございます」
そのとき一瞬だけ妹が真顔になって感情が抜け落ちたかのようになった
俺は息を呑んで驚いてしまった
心配になって妹の顔を覗き込もうとしたが妹がいつも通りの顔になってた
でも、何故か俺にはそのいつもの微笑みが少し冷たく感じてしまった
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