青鈍─aonibi─

みな斗

プロローグ

 自分の声が嫌いだ。喉を触るのがいつの間にか癖になってしまうくらいに、あるはずのない骨を求めてる。



 あの日から伸ばし続けている髪の毛を、すべて引き抜いてしまいたくなる時がある。



 早く大人になって自由になりたいのに。



 制服のスカートなんてすぐにでも脱ぎたいのに。



 いったい誰がこんな苦痛を、青い、青春と呼び始めたのだろう。

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