死せる囚われの筋肉男
デッドコピーたこはち
第1話 委員長
「覚悟はいい? 相野くん」
委員長黒縁メガネのレンズを輝かせて言った。草一本生えていない荒野に吹きすさぶ砂まじりの風が、委員長のおさげを揺らした!
「覚悟なんて全然できてないぜ!」
俺は三年B組、出席番号1番、
『神さま』を名乗る、頭の中に響く声によると、俺たち三年B組は全員異世界の神々の暇つぶしの為に異世界へ飛ばされ、最後の一人になるまで戦わされるらしい。流行のバトロワを参考にしたそうだ。まったく迷惑な話だぜ!
「相田くん、私はね、前から君のことが気に入らなかった……授業中に騒いでクラスの輪を乱すあなたが!」
委員長はさらにメガネを輝かせる!来る!俺たち三年B組一人一人に与えられた
「
俺は指鉄砲を委員長に向けて撃った!俺の
委員長の本名は
「
委員長は両手を天にかざし、叫んだ!
だがなにも起きなかった。
「えっ?」
委員長は呆然としていた。
彼女もよく理解していなかったのかもしれない。
しばらく微動だにしていなかった委員長だが、やっと状況を飲み込めてきたらしい。委員長の顔が絶望に染まっていく。
なにもない荒野に委員長のすすり泣く音が響いた。俺はそれを遠巻きに見つめることしかできなかった。強い風が俺たちを身体の芯まで冷やして行った。
その後、勝手な異世界の神々への復讐を誓って組んだ委員長と俺が、神域に突撃して神々をボコボコにするのはまた別のお話。
死せる囚われの筋肉男 デッドコピーたこはち @mizutako8
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます