彦猫雑記

草野猫彦

第1話 何を書くかの宣言(アクタージュ問題)

 そもそもはカクヨムの宣伝のためにツイッターアカウントを凍結解除したのですが、ツイッターの短い文章では書けないこともあります。

 特に今回のアクタージュの連載終了(完結ではない)の件とか、ここしばらくのチェンソーマンの件とか、鬼滅の刃が完結した件とか、あとはリアルで失職した件とか。

 即座にホームレスや生活保護にはならないけれど、なかなかこのご時勢では次の仕事も見つからず、苦肉の策としてなろうからカクヨムへ発表の場所を移したことなど。

 書こうと思えば色々と書けるものはあるし、ツイッターでは短すぎる。

 なろうと違ってほんの少しでも還元される、こちらに書いていくのは当たり前のことですな。


 せっかくエースが当たってくれたので、ブログサイトを自分で作り、そこの広告料収入をあてにしようかとも思ったのですが、そもそもブログの書き方やデザインに自信がない。

 田舎の家が、固定資産税を毎年払っていくだけだったのですが、某企業家が物好きにも買い取ってくださって、その人がブログで当てているという話も読みました。


 つーことで(どういうことだか)本当に適当に時事ネタ中心、己の作品中心にエッセイと言うか雑記を書いていこうと思います。




 まず第一話として「アクタージュ」の件ね。

 後から読む人のために説明しておきますと、週刊少年ジャンプの中堅作品、そしてこれからメディアミックスで売れていく予感のあった作品、これの原作者が未成年への強制わいせつで逮捕され、アクタージュは連載終了となりました。自転車に乗ってスレ違い様に女子中学生の胸を揉むという行為を、一日に二度。

 監視カメラの映像から捜査され、逮捕されたところ容疑を認めたとのことです。

 余罪があるのではとも言われていますが、とりあえずこの一件だけで完全にアウトです。

 ジャンプの作家だと過去に島袋光年(しまぶー)とか和月伸宏が捕まっておりますが、これはそれとは全く性質が違います。しまぶーの場合は単なる買春です。それも法律では禁止されているし、相手が女子高生なのでアウトになるのですが、私の個人的な倫理観ではセーフです。

 だって女子高生なんて義務教育卒業しているんですよ? その程度の判断力は持っていると私は思いますね。そもそも昔は13歳とか14歳で結婚なんて当たり前でしたし。もっとも法律に反しているのは確かですので、無罪にしろとか連載はそのままとか、そんなことは言いません。出版社がそんなスキャンダルを起こした人を使わないのはメディアとして当然ですし、連載を終了させるのも会社としては当たり前のことです。ただ世界の国を見てみれば買春は法に反していない国もあるので、普遍的な倫理観では「絶対アウト」とは言えないという程度の考えです。日本の法律ではアウトという立場は変えません。

 和月先生については詳細を調べるつもりもないので適当に言いますが、やばい物でも作家という人種は持っておきたいものです。私だって身近な植物や薬品で人を殺す方法とかの本があれば、作品のリアリティを増すために持っておきたいと思いますから。今欲しいのは身近な植物で毒を作る本ですかねえ。実際にどうやって使ったら効果的かも書いてあればなお良し。


 この二件と比べて原作者の行為が致命的であるという点は、まず一方的な暴力であると言うこと。強制わいせつなんて言っていますが、ようするに見も知らぬ女子中学生の胸をいきなり触ったわけですよ。普通に買春してたしまぶーよりもはるかに悪質だと、男性の視点から言っても明らかですよ。それに二件もやっていたというのは、これからもやり続ける可能性があったわけですからね。

 まあしまぶーだってそうじゃん、と言うかもしれませんが、私は性風俗というものを否定しませんので、普通にパパ活でもすればいいんじゃね、とは思います。あるいは愛人契約とかね。

 このあたりの価値観は道義的にはアウトでしょうし、私もこんな面倒なことはとても出来ません。ただ、他人がやるぶんには「ようやるわ」程度で特に嫌悪感も抱かないというぐらいですね。

 そんで原作者のやったことは中学生へのやばい行為なわけで、これを正当化することは無理ですわ。




 さて、これでアクタージュという作品が、今後どこかで復活する可能性があるのか。

 はっきり言って、絶対にありません。

 これがまだ一人で描いてる作家なら、同人やブログで出すという手もあるのでしょうが、原作者が犯罪を犯した作品の続きを描くなど、作画担当としてもありえません。正直言って作画担当が二番目の被害者だろ思います。一番目はもちろん女子中学生。

 原作者がネームだけを発表するという手段はありえますが、編集の介在しないアクタージュなど、ただの落書きにしかならないでしょう。読者はあの絵も含めて、アクタージュという作品を好きなのですから。私もあの絵じゃなかったら「ジャンプで芸能物なんて売れるわけねーだろ」と早々に切っていたでしょう。

 ひろ先生はそもそもこの作品の作画を担当するために奈良から東京に引っ越したらしいですが、この事件によって自分には全くなんの過失もないにも関わらず、連載を失って悪いイメージがついてしまったわけです。この人は二番目の被害者ですよ。

 あとの被害者は、集英社は当然ですね。アクタージュをメディアミックス展開しようとしていたところで、完全に使えなくなってしまった。どういう契約かは知りませんが、ホリプロに賠償金を払う可能性も出てくるのではないでしょうか。もちろんホリプロもこれに関連して動いていたわけで、賠償金を払ってもらっても、使ってしまったマンパワーを取り戻せるわけではありません。

 集英社とかジャンプの責任をという人もいますが、集英社は連載を終了させて今後原作にお金が入らないようにしたということで、とりあえずは最低限の責任は果たしてますよ。

 原作に賠償請求しても、とても損失を埋められるとは思えませんね。

 そういやこの事件の発覚後、メルカリなどでの出品が増えたそうですね。まあこの人たちは別に法律に反したこともしてないわけですが。




 というわけで、加害者は原作一人だけ。まあ二度とまともにこういった世界では食べていけないでしょうね。犯罪者が本を出すなどというのはこれまでにもありましたが、単なる性犯罪者がそれを元ネタに本を出すなど不可能です。

 完全に覆面作家となって、PNも変更した上で小説家として発表するなら、かろうじて可能かもしれませんが、マンガ原作者と小説家では、必要とされる能力が違いますからね。


 しかしなんでこんなことをしてしまったのか、分からないと言う人がほとんどでしょうが、私には分かります。

 単に舞い上がっていたため、全能感でやっちゃったのでしょう。

 単行本には重版がかかり、売り上げも順調に伸び、集英社と芸能事務所で今後さらに盛り上げていくという。

 完全にハイになった状態で、やっちゃったのでしょうね。分かります。分かったからと言って許すものでもありませんが。そもそも許す権利など私にはありませんしね。


 だから、最後に言いたいことだけを一つ。

 原作がどれだけの外道であろうが、この作品は最後まで読みたかった。以上です。

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