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2020年11月7日 16:03
“あの日”の事を、またもう一度————それを傍目から見た時のなんと気恥ずかしかった事か彼と少女の最初の出会い————その縁が紡がれ始めた時間に辿り着くと、なんとなく自分の情けなさが浮き上がってくる今では全くと言っていいほど————だったのに彼は少女と最初に出会った時は、今にも命の灯が消え入りそうな少女の事が怖かったのだ少女の傍らに転がる、変異種の魔獣の馘よりも今まで世界から顔を背けられた少女のほうが……しかし今は、その少女の事を知っている————なにもかもだから、荷物袋を開け、あの“パイ”を差し出す少女は覚えていた……その味を「いつも腹ペコ」だったのが、急に満たされた……
2020年11月7日 01:55 編集済
更新ありがとうございます。イリス、大変だったね、辛かったね、寂しかったね、でもラッドが君を受け止めてくれる。1人じゃないからね。脱字?報告です。> 驚愕の余り意識の状態で声を上げた。→驚愕の余り無意識の状態で声を上げた。 では?
作者からの返信
コメントありがとうございます。そこはわかりにくくてすいません💦この時のラッドくんは体がなくて意識だけの状態なのでそう書いたんですよ。もう少しわかりやすくなるよう修正いたしますね。
“あの日”の事を、またもう一度————
それを傍目から見た時のなんと気恥ずかしかった事か
彼と少女の最初の出会い————
その縁が紡がれ始めた時間に辿り着くと、なんとなく自分の情けなさが浮き上がってくる
今では全くと言っていいほど————だったのに
彼は少女と最初に出会った時は、今にも命の灯が消え入りそうな少女の事が怖かったのだ
少女の傍らに転がる、変異種の魔獣の馘よりも
今まで世界から顔を背けられた少女のほうが……
しかし今は、その少女の事を知っている————
なにもかも
だから、荷物袋を開け、あの“パイ”を差し出す
少女は覚えていた……その味を
「いつも腹ペコ」だったのが、急に満たされた……