迂回道

数年前のある日のこと

この時家の前に通ずる交差点が2つとも工事で通行できない時期があった(後で知ったが工事の人に言えば通してもらえたが当時は知らなかった)


しかし家近くにある畑や田んぼがある道を通れば工事現場を通らず家に帰れる

ただ地元の人は暗くなったらその道は絶対に通らない道だ


ただ.あまりそういうのを気にしないので仕事帰りに車を運転し、駅前を通って遠回りなながらその道を通って帰ることにした

道幅は狭く、すれ違い用に広くしてある箇所を除いては車一台通るのがやっとの道だ


近くに駅があるというのに真っ暗闇の何も音がしない静かな道だ

最初のカーブを抜けてあとは直進になったとたん寒気がした


絶対に後ろを見てはいけない


直感と本能でそう思ってしまった

ルームミラーも見れない

絶対後ろに誰かいる

そんな気がしてならなかった

今まで感じたことのない恐怖を今感じている


ほんの数分の道だがえらく長く感じた

そして住宅街に近づき明かりが見えるとその感覚はなくなった


もうこの道は夜は通らない

そう思った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

談屋-白- まえぞの @MionRei53

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ