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どうか 安らかでありますように

戦争の痛手さえも癒え

平和でありますよう


小さな子どもには 退屈なんじゃないだろうか

しかし 飽きることなく ハンマーを追っている

少年は メカニズムを好むものだからね


演奏を聴く中に 多く涙する老夫人を見つけた

老夫人には どんな思い出が過っているのだろう

僕は 漠然と 思っていた


人よりも 多く涙する 女の子

淡い思い出を 青年とともに 紡いだだろう

青年にも きっと そんな特別な娘がいたに違いない


「お上手ですね」

介護士が 褒めてくれた

「よく弾かれるのですか?」


「いいえ」

僕は 旋律を認識できない

音を きくだけ

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