第2話 VSイノシシ

「ぐ…..うっうーん…….」


(体が動かねぇ……それに腹も減ったな……この豆食えるのかな?)


そこには踏みつけられ中身がこぼれた豆が落ちていた。


(豆は畑の肉、無駄にはならんだろ……とにかく食べるしかない)


畑の上で這いながら豆を食べていく…………

翌日俺は回復したものの盛大に腹を壊した。


「ぐおおおおおお……やべぇ……山で下痢とか最悪じゃん......」


半日下痢に悩まされながらもとりあえずその便を畑に撒くことにした。


「出ちまったもんは仕方ない、せめて肥料になってくれよ……」


俺は近くに溜まった雨水をで自分の顔を見る

(....随分やつれた顔をしているな・・・・・年は10代後半くらいか?苦労がここまで顔に出るとはな・・・)


そんなことを思っていたら後ろで聞き覚えのある物音が…… そこには機能とおなじイノシシがいた


「またあのイノシシか今日はなんか気が立ってそうだな、ストレス発散でもしに来たか?」


俺は鋭い木の棒を構えて再びイノシシと睨み合う。


「こいや!今度こそ串刺しにしてやる!ああああああ!!!」


大声で脅かしながら自分を奮い立たせる。


(やるんだ、やるぞ、山でイノシシを探すよりこいつを仕留めた方がお得だろ!!こんなチャンスないぞ!)


そんなことを思った瞬間、イノシシが突っ込んでくる!俺もとっさに木の棒を構えて腹に力を思いっきり込める


「うおおおおおおおおおお!!!!」


が、やはり俺は吹っ飛ばされた、それどころか木の棒を地面と平行に構えるために棒のお尻に添えていた手はイノシシの突進の衝撃で木が手に刺さってしまった


「いでぇ…いでええ……くそう……」


(このままじゃ死ぬかもしれん)


血が流れ、木は地面に刺さり、体は畑まで飛ばされた、ただ今回は昨日のように見逃してはくれなさそうだ。


額に傷をおったイノシシは再び狙いを定めてくる

……が、次の攻撃がくることは無かった。


「なんだ?あのつるは……いやつるだけでない地面そのものが動いている!」


地面の振動は瞬く間に大きくなる、そして突如イノシシの足元には沼があらわれイノシシの動きを止めた


(チャンス!足は沼、顔はつるが巻き付きついてる。これなら外しようが無い!)


俺は思いっきり首に木の棒を突き刺す、しかし致命傷にはならない!……が、突き刺した木がイノシシの血を吸い上げそれに伴い成長した木がイノシシの喉を貫く!


「なんだ…なにがあった……」


弱弱しいうなり声をあげながら数分もしないうちにイノシシは絶命した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る