破壊の天使と少年の共闘、共同生活を描く良作ライトノベル

いたって普通の男子高校生、竹谷タカト。ある日、ヒドゥンと呼ばれる怪物から急襲された彼は、純白の少女に助けられる。少女の名はクレインといい、ヒドゥンを狩るために別世界からやって来た、執行兵と呼ばれる存在だった。

ラブコメっぽさもありながら、クレインや他の執行兵のバトルシーンや、執行兵とヒドゥンを巡る謎に引き込まれ、序盤からぐいぐい読み進めてしまいました。テンポがよく、読みやすく、一筋縄ではいかない展開(特に中盤から終盤)もあって、高い満足感を得られる作品です。

キャラ造形も一人一人こだわられていて、執行兵の少女たちの可愛らしさ、美しさに魅了されてしまいます。弱点があるところも、彼女たちの魅力の一つです。そんな彼女たちと交流を深め、囮役ながらヒドゥンとの戦いに協力するタカトの姿勢も誠実で、魅力的でした。また、執行兵の少女たちは、毒キノコをモチーフにしているということで、気になった方には作者さんの近況ノート閲覧をオススメします。

一気読みしたい方も、少しずつ読み進めたい方も、ぜひご一読を!