登場用語説明

・フラグ

いわゆる物語における『伏線』の事。フラグ・クラッシャーはこのフラグを立て、回収(フラグを成立させる)、またはへし折る(フラグを回避する)事で、戦いを有利に進めたり、人命救助をしたりする。


・フラグ・クラッシャー

フラグを用いて活動する者達の総称。世界冷戦後、保守派のFC、改革派のFPに分裂する。分裂以前は数百名のフラグ・クラッシャーが存在したが、FCとFPの抗争によって多くのフラグ・クラッシャーが命を落とした。


・FC

かつてはフラグ・クラッシャー全体を示す略称だったが、分裂後は保守派のフラグ・クラッシャーを示す略称、組織名となった。FCDが所属する組織。FPの粛清により、現在は僅かに残ったメンバーでFPに対抗している。『フラグを用いて目の前の人々を救う事』を使命とする。


・FP

フラグ・パニッシャーの略称、組織名。FCを殲滅し、世界を意のままに操る目的で設立された。キャリコ、ハナモミジが所属する組織。死刑囚で構成される、フラグ・エクスキューターを下部組織として持つ。『フラグを用いて世界を動かす事』を使命とする。


・エデン

FPの最高意志決定組織。十田を始めとした優秀なフラグ・クラッシャー数名と、各国政府要人により、『世界秩序の安定と意志統合』を目的に設立された。世界冷戦以前は、フラグ・クラッシャー全体を司る統合組織だったが、分裂後、改革派によって掌握された。本作ではその存在が語られるのみだが、次作から徐々にその全貌が明らかになる。


・フラグ・テロ

意図的に死亡フラグを立て、周囲の人間を巻き込む自爆型のテロ行為。かつてFCが強大になったFPに対抗するため、積極的に多用した。マリアの両親もFCのフラグ・テロによって犠牲となった。勝一も5年前のFPによる世界同時テロに巻き込まれ、妹・聖奈を失った。


・主人公補正

戦いの中で死線をくぐり抜け、敗北フラグを折る事で得られる能力。自身のフラグ力を爆発的に高める事が出来る。キャリコがあえて敗北フラグを立てているのは、この能力を得るためだった。後に勝一もこの能力を獲得する。バトル作品主人公のある種都合の良いパワーアップを、メタ的に表現した能力。


・導きの予言

代々、フラグ・クラッシャーに伝えられている古い予言。旧約聖書『創世記』のアダムとイヴの物語をベースとし、本作の根幹を担う重要なもの。この予言自体が物語の伏線になっている。


・フラグ・ブレイカー

導きの予言に記された究極の戦士。フラグを意のままに操り創造する、神に等しい存在。勝一が、『決戦直前、愛する人に面と向かってプロポーズする』と言う超特大の死亡フラグを立てた事で、この力に覚醒した。

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