第9話 心配しすぎ、長崎まで来るんか?

副業のバイトを始めて2週間

バイト仲間は女の子同士仲がいい

一人ガテン系でごつい男子がいる。

二十歳、結構な、イケメン


名前は、八田優

ゴツくてガテン系に見えるのに

オネエなのに彼女持ち


優は、黙って座って居れば

ガッツリな美形

良い男なのに喋り出すと、まんま

オネエ、何時も勿体なく

思う。


しかしそんな優はお店で

大人気‼ モデルの誘いも有るとか


嘘か本当が分からないけど優なら

誘いが来ても不思議じゃない。


今度、中の良い子達ばかりで

長崎の、テーマパークへ行く事に

なった。

12月の、この頃はイルミネーション

やツリーが最高・・・らしい。


皆大学生で結菜も歳は近い。

一緒の釜の飯を食べる仲間だ

優の彼女、彩ちゃんも特別参加


そりゃそうだ、オネエとは言え

女子旅行の中に男子1人は

流石に良くない!

心配して当たり前‼


バイト仲間の中では優は男子では

無い。男と見るのは・・・

無理でしょう。

女の子より気配り出来て、思いやり

も人一倍ある。


彩ちゃんには安心して欲しい。

私も12月22、23には会社に有給を

申し出た。


流石に24日のイブは副業のバイト

は休めない。



✤長崎にて✤

早朝から皆で1番の飛行機で長崎入り

優は彩ちゃんと指を絡ませながら

恋人繋ぎ❤


彼は腰をクネクネさせながら

歩く。


後に、梨乃21、真理20、美奈21

と結菜は、優の真似しながら

歩く。


プリプリプリお尻をフリフリ

小指立てて暫くキープ‼

4人で大爆笑

お互いのケツの動きをチェック

しながら・・・

ふと周りを見ると



外国人が珍しそうに

見て吹き出して笑っていた。


Laughterキャハハキャハハ

ꉂꉂHAHAHAHA


結構な反応が返ってくる。

暫く歩くと大きなクリスマスツリー

が存在感を出し私達を迎えて

くれた。


「うわぁぁぁ

綺麗」


女の子なら大好きなツリー

しかし優も目が(๑♡ᴗ♡๑)ウットーリ

オネエは心もオンナ〰


「そうだ‼」

東京にいる椿さんに写メを送信


“椿サーン。メリークリスマス

今長崎のテーマパークにいます。

お土産カステラ買って帰りますね。


お楽しみに‼“

直ぐ既読が付いて


“柚味がいいかな〜

楽しみにしてる。“


追加の写メ

優と仲良く “チーズ“


“今1番の信頼している

優でーす。今度合ってくださいね

優も会いたいそうです。

柚味了解しましたー❤“

「送信・・・っとぉ。」




椿は、楽しそうな結菜の写メを

見ながら


「若いっ羨ましい。

クリスマスか・・・

早く孫にクリスマスプレゼント

してみたいわ﹏ 」

結菜が早く光寿郎と上手くいかない

かしら・・・


熱いお茶を一口飲むとやはり

ため息。



「オウ、バーちゃん朝から溜息か?」


リビングに欠伸しながら

孫光寿郎がジーンズと黒の

パーカー姿でのっそりと入って来た。




「おや?光寿郎珍しいじゃないか

光寿郎から来るなんて。」



「何か食べるかい?」


「ああ、軽く食べようかなぁ」


「律さん。

光寿郎にサンドイッチと牛乳

用意してもらえる?」


「はい。奥様」

律は祖母につかえて30年だ。

細身でちょっとキツイ顔をして

いるが愛想が無いだけで

良くやってくれる。


「坊っちゃまホットにされますか?」


「いゃぁ牛乳より

ブラックコーヒーがいいな‼」

ふああぁ欠伸が止まない。


律は祖母の顔を見ると

「お待ち下さいませ。」


『“エッ‼ 分かるのかよ!

婆ちゃんの言いたい事が“』



婆さんは辛子色の着物の袖を

よけながら、お茶をテーブルに

置くと光寿郎をチラと見て

落ち着いた口調で聞いてきた。


「何か用事?こんな早く

来るなんて本当珍しい。」




光寿郎は頭を掻きながら

「いや?

・・・そのぉ、この間の子さ


どうしてるかな?ってちょっと

気になってさ‼」


椿は笑いながら

「今の子は立ち直り早いよ笑

彼氏と長崎旅行中だってサ。」

テーブルの上に送信した携帯を

光寿郎に見せた。


椿は旅行は女友達の中にオネエ

が居ることを聞いていた。

優の話も聞いて知っていた

わざと光寿郎の反応を伺って

見たくなった。..


「ホラー、楽しそうよ。」


「は?(ꐦ°᷄д°᷅)アァン?」



ピコーン

送信した後直ぐ椿さんから

着信が来た。


「椿さんからだ・・・もしもーし」


《《お前💢 男に懲りたと

言いながら、もう新しい彼氏

居るのか》》

電話の向こうから怒り満載な声が

響く。


「は?・・・彼氏ちゃうし

ってか、アンタ誰?」

かなりキツめに言い返す。


💢


1💣


「アンタ(´-ω-`)マサカノ光寿郎?」

📣

寿

📣


納得出来ない光寿郎が又言い返し

て来るグダグダ父親かよ‼

「彼氏?ちげーし

でも男っちゃあ・・・男かなぁウフ」


「ホラナ‼

言わんこっちゃない‼

で‼今何処にいる?」


だよ﹏ ん。


!!


📣

「聞こえた?もう言わない﹏ w」


「ゆーな! 早く来いよ‼」

向こうから彩ちゃんと優が手を

振って「ソロソロお昼にしよう。」

と優に急き立てられ



わざとらしく甘ったるい声を出し

光寿郎との電話を

っとガチャ切り。



優は?自分に対するユーナの

・・・甘すぎる声に???r(・x・。)アレ???

「なによぉ、ゆーな気持ち悪い‼」



「ハハッ、ゴメンゴメン

父親みたいなオッサンがいてさ

さっきの写メ見て

うっせーの‼」


「ふう〜ん。

ユーナの、ユーナの男?」


「ただの知り合い‼」


咄嗟に誤解されて、優にバイトで

振れ回れたら困るし、きちんと訂正

しておく。


「ふう〜ん。

男だね‼」

ウンウン彩ちゃんもニタニタしな

がら頷いた。


又、けたたましく鳴り出した

猫踏んじゃったの着信音に優は

ニンマリとした疑いの目をみせた。


光寿郎は電話に出ない結菜に、

イライラしながら

ミルクを

ゴクゴクゴク

サンドイッチをカブガブ

ゴックン、ゴックン



「早く、出なさいよォ

結菜ぁ﹏。」

優は結菜を見てせっついてくる。

あ💦(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…

着信音は椿さん。

でも完璧に電話のヌシは

光寿郎だ‼


「出なさいよォ

彼氏じゃないのぉ?」


「いや違? (( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…

知り合いだよ。」


優がうるさく言うから出た。

「もしもし?光寿郎?」


「ああ💦光寿郎だ良く分かったな‼」

何故か怒り満載の低音のボイス‼


「お前、話してる途中ガチャ切りは

無いだろガチャ切りは‼」


「ん﹏ んモウッ何なのよ‼

旅行楽しんでんだから邪魔スンナ」


「ューナ彼氏呼びなさいよ。」

優が小声でつつ込んでくる。


「は?何で?」

結菜はデカイ声で反応する。


「結菜‼ 結菜 ‼

聞いてんのか?

男に変われ‼」


「は?ヤダ‼」


「いいから変われ‼」


電話の向こうからギャンギャン

言っている光寿郎に優は何か

ニンマリとした笑いを浮かべ



優は結菜の携帯をカッパラい


「直ぐ話付けるから

まってなさい。」

そう言って彩ちゃんの手を

引き、逃げて行った。



優はこちらを見ながらニヤニヤ

彩ちゃんもニヤニヤ

話が終わったのか彩ちゃんの手を

握り歩いて来た。


「早く仲直りしなさいよっ‼

焦れったいわね。」


彩ちゃんも


「ホーンとにいい人じゃないですか

結菜さんを愛してるって

ひしひしと伝わりましたよ。」

二人はポンと携帯を結菜に返すと

直ぐ二人の世界に入って

イチャイチャ❤


「ハイハイ勝手にやって下さい‼」

呆れながらも羨ましい。



優と彩ちゃんの気持ちは嬉しいが、

・・・光寿郎とは彼カノの間柄では

無い‼

何故なら一回しか会って居ない‼

しかも、タイプじゃない宣言

までされていたはず?


何でアイツが怒るのかサッパリ

分からん。


好きじゃ無くてタイプじゃない

ってことは興味も無いハズ‼


椿さんが心配してくれるってなら

分かるけどそうじゃないらしい。


椿さんからのラインは

“楽しんでおいでね“

ニッコリマークまで付いてるし?

なんなん?

柚味のカステラを楽しみにしてる

としかおもえませんよ﹏Why?


外国を思わせる街並みは凄くステキ

夜景も綺麗。

長崎が負った悲しい過去も

忘れてはいけない。


私も何時までも雄吾の過去を

引きずり恨むのは辞めよう。


進まなくちゃ!

長崎の夜景は荒んだ心を

癒してくれていた。


「うん。もう大丈夫」

そんな気がした。



それからバイト仲間で写真を

撮りまくり予約していたホテル

に着いた。


食事まで時間があり結菜は温泉

に浸かったり・・・


でも何故かバイト仲間は

ごっそりといなくなっていた。



仕方ない。

は?何処消えた?

結菜はロビーで皆を待つことにした。



しかし

彩ちゃんと優はせっかくの長崎

2人きりになって熱い夜を

過ごしたいとLIN〇に

残し消えた。



他の子達はテーマパークで

知り合った人達と合コン?

ん?

知り合った人?いたっけ?


待ち合わせのロビーには

誰も来ないって事?。


グーキュルルル

「ううっ、お腹空きすぎて

気分悪い‼」

ソコに優から又ライ〇が来た。


「代わりの人が行くから

ゆーな‼ 楽しんで。

帰ったら報告しなさい。」


ん?代わり?誰かくるの?



結菜は首を傾け合コンに行った

ハズの真理にライ〇する。


「ちょっと、置いてきぼり

ってなによぉ、

冷たいじゃん。」


「あれ?優が、ユーナは

デート❤邪魔しちゃダメって

・・・やるわね、ユーナ

熱い夜を過ごしたら報告ね❤」


「は?は?誰も居ないし

みんな冷たいじゃん!

一人飯かよ…トホホ( ×ω× ;)

何勘違いしてんだか‼」


結菜は空腹に勝てず、ホテルの

レストランへと歩きだした。

は腹が減りすぎ。


エレベーターに乗ろうとした時


ポンポン‼ エッ‼

結菜はポンポンと叩かれた肩に

ビックリして振り返った。


「よっ‼ 待たせたか?」

そこにはスーツ姿の光寿郎が

上機嫌で立つていた。


結菜は・・・・・・絶句‼


「ん?どした?」

光寿郎は不思議そうに見てくる結菜

を又じーっと見返した。


「・・・何で?おる? 有り得へん。」

テキナ‼


光寿郎は少し慌てた様子で

「あ、💦ああ💦誤解スンナ

偶然、明日長崎で仕事だったから

ただ、早めに来ただけだ‼」


偉そうな態度は初めて会った時と

変わらない。

上から目線の光寿郎がデデーンと

突っ立っている。


結菜は

「マジで‼」

信じられない顔をして

ブツ倒れそうになる。


光寿郎は結菜の態度に意外性を

感じていた。


「お前、嬉しくないのか?」


「は?・・・何で?」

結菜は呆れながら呟いた。


エッ、まじか?

こんな事はやった事が無い。

何時も女の子の方から押し掛け

て来ていた。

結菜への対応は・・・どんな顔を

したらいいのか?


光寿郎の想像はポワーン.。o〇


「キャッ光寿郎さーん。

会いたかった♡

ヤッパリ来てくれたのね♡

うれしーい♡

(っ´>ω<))ω<`)ギュッ💖」


・・・・・・・・・のハズ‼


何で来たの?・・・テキナ‼

何であなたがおるの・・・テキナ‼

結菜は不審な顔をしている。


見合って見合って

お相撲さんの土俵上の取り組み

状態でエレベーター前に立っ

・・・🤢😒



「じゃ、じゃあ何だ?

お前が心配で飛行機に乗って

わざわざ来たとでも?


お前に会いに来たとでも?」


鼻の穴を膨らませ興奮気味に

詰めよってくる。



「😩💨💨ハァ、自分から暴露

しますか?

有り得ねーっての‼

ってか何を心配したんデ・ス・カ?」


「アイツが・・・‼」


「ん?アイツって‼」

ブスッとしながら光寿郎はボソッ

と呟いた。


「俺が今日中に来なかったら

結菜・・・をゴクッ」


「へ?私を?」


「俺から取り上げて、自分の

モノにするって言うから・・・」


「ん?アイツ・・・って優ですよね。

ꉂꉂあははは

アーッꉂꉂあははは

有り得ませんってꉂꉂあははは」


「お前なんでそう言いきれんだ

男知らない訳?

男は🐺何だぞ‼」


「キャハハキャハハ

多分優とは同じフトンで寝ても

だ・い・じ・ょ・うーぶ‼」

大笑いする結菜に光寿郎はしばし

ポカーン。



「へぇーそんなに信用あるんだ‼」


ウンウンと頷く結菜に少し

光寿郎は、不愉快な顔をした。















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