第3話 おねーさん系が大好き光寿郎

椿さんは結菜の言葉に、ホッ

とした顔をしていた。


椿さんと腕を組、会社を出た。


すると切れ長の目をした、如何にも

仕事デキル、オーラを出しまくった

不貞腐れた27、8の男性が

結菜の目に止まった。


エリート丸出しな

不機嫌なイケメンは、髪を

キチンと整えた

ビジネスカットで上品な

ストライプのスーツで

キメていた。


如何にもお高そうな

ロレック〇の時計を何度も

見ながらイライラした感じで

立っていた。




“光寿郎“


俺は、婆ちゃんの声に振り向くと

ふと婆ちゃんと腕を組んでいる

彼女に目が行く。


目はクルリとまん丸い

ニッコリ笑うと笑窪が“立っ“


確かに可愛らしい

ガキじ﹏ゃん。

俺の好みと程遠━━━━━い。


一気にヤル気がうせる


俺の好みはオネーサン系、

それは絶対譲れ無い‼


俺を許して愛し尽くしてくれる

アッチも方も大満足させてくれる。


姉御肌の、おネーサン♡

優しい優しいお姉ちゃん系or

キリリと仕事をこなす

Officeレディ♡

この三タイプじゃないとダメ‼


しかもWwwボン・キュッ・ボン

以外受付拒否‼


コレじゃないと俺の身体は

満たされない!

俺の選別は厳しい‼


欠伸が途中で止まる様な

トイレでウン〇が途中切れの

ようなそんなどっちつかずの

不快感を誘う様な女性は拒否する。


可愛らしいだけなら、

ペットショップにいっぱいいる。

可愛らしいだけじゃつまらない

生きてきた経験、スキル

話上手、コレは年上彼女しか

出せない滲み出る魅力しかも、流し目な色気‼


ブルブルブルと込み上げてくる

欲情を抑えきれなくなるような色気


光寿郎は結菜を上から下迄舐め回す様に見つめハァ〜と呆れた溜息をもらす。



こーんなガキンチョ無理無理

無〜理‼

誰が何処から見つけて来たんだよ。

返品、返品‼

と光寿郎の心の中で選別が

終わる。

結菜は返品らしい。


そんな事を光寿郎が思ってる

とも知らず結菜は

「初めまして山科結菜と申します

歳は離れていますけど

椿さんの友人です。」

結菜は静かに頭を下げる。


「はあ?友人?

祖母は80だよ?

君幾つなの?」

光寿郎は呆れた声を張り上げる。


「え?・・・22ですけどなにか

問題ありますか?」

以外な問い掛けに結菜は

ビックリ



「プッ問題しかないから

どうせ婆さんに言い寄って

オレが目的か?


悪いけど最初言っとくよ‼

オレ、君みたいな子供

無理‼ だからね。」



「ん?

は?

・・・?

貴方が目的? なんで?」

奴は何を言っておるのかと

結菜は首を傾げる!


はてさてノッケから彼は

何言ってるか?

訳分からない!状態‼


椿さんは呆れ顔で

╮(︶﹏︶")╭ハアと呟いた。


「兎に角、なんか食べよう。

結菜何がいい?

お腹空いたんだよ。」


椿さんは結菜の腕を掴むと

エレベーターに向かって歩き出した。


結菜は小走りで振り返り

光寿郎を見て

また椿さんを見てを繰り返して

いた。

スッキリしなくて

ドギマギしながらぎこちなく

掴まれた右手を引っ張られる

ままついて行く。


椿さんは中華料理店へ入った。

「結菜、今日は光寿郎の奢り

気にせずいっぱい食べよう。」


後から彼も不貞腐れた様子で

後ろの席に腰掛けた。


小声で椿さんの👂に

「彼と食事したくないの何となく

分かります。(笑)

もう二人で楽しみましょうよ。」

と何か誤解した様子


「ま、いいか」

と椿は思った。


椿と結菜はクスクス笑い楽しそうに

していた。


支配人らしき人が飛び出てきて

「ああ!!く、九条様

い、いらっしゃいませ!

今日どんなご要件でしょう。」

額に汗をかいて光寿郎と椿を見た。



「何言ってんですか?

ここに来たら食事以外何の

用事があるって言うの?」


「は、はぁ、ごもっともです。」

焦った

支配人さんを見て椿はニコニコ



「えーと結菜何がいい

コースで行く?」


「えぇー奢りですから

単品で行きマース。

ああ、そうだ‼」


結菜はガタンと椅子を引き

光寿郎の所に座り


「私、椿さんとここで

食事しますから

光寿郎さんは、好みの女性と

お食事どうぞぉー」

エクボの立っ可愛らしい笑顔で

ニッコリと笑った。


「えーと‼ 私子供じゃないんで‼

一応、大人の経験もありまーす。

大人ですからそれなりの

テクニックも有りますよ。

私もオ・ン・ナ・なんでウフッ

(頭を肩に可愛らしく傾けニッコリ)


デモ


掠れたような小声で

あ、い、さ、つ、も出来ない様な

ボンスケとは私も

ゴメンですヨ━━━ダ👅

お・こ・と・わ・り‼ケケケ」



「なつ‼」

光寿郎は不機嫌な顔をした。


結菜はそんな顔を見て、

∵ゞ ブハッ!!

ウケるんですけドーケタケタケタ

「ああ、椿さんはちゃんと

タクシーに乗せますから

御安心くださいねーダ👅


私もあなたより若いピッチピチ

した男の人が好みデッス‼

お幾つでしたっけ!え、え、なんですか?

御幾つですか〜まさかの

30?」アハハハナイナイ


「は、まだ28‼💢💢ピキーン‼」

ついつられて光寿郎も叫ぶ!!

キャハハキャハハ

「私から見たらオッサン‼

私も若い人がいい‼


好み違いすぎて・・・


私も貴方みたいなオッサンより

自分の祖母に心配かけない

思いやりのある男性が好きでーす。


“あなた目当てで椿さんと

友達 な ワケありませんから

(๑ ิټ ิ)ヘヘッ

もう1回いいましょか?


あ、な、た、が目的では

なーいですから‼

オッサンて気づいてますかー?


バカチンなナルシストめ‼」



まあ良く喋る喋る

光寿郎はポカ──ンハッ‼

我に帰ると


「そう・・・💢

じゃあ安心したよ‼。ニッコリ

俺目当ての女の子多くてサ

祖母に迷惑かかんないかって

心配したよ‼」


内心オッサン呼ばわりされて

ムカついたがここは大人の対応‼

光寿郎は子供と口喧嘩しても

仕方ないと引き下がった。


結菜も伝えたい事が伝わったので

席に戻ると椿さんが色々と

注文していてテーブルの上には

料理が並んでいた。


仕方がなくメニューを見る。


結菜のテーブルには

フカヒレスープから始まって

小籠包、中華ちまき、中華麺に

麻婆豆腐、etc.....

所狭しとギッシリ並ぶ


「うわぁー椿さん、私の好物

ばっかです。」


「ああ、さつき支店長さんに

聞いてたのよ!ウフフ」


「え?」


「まあ・・・💦まあまあ、良いじゃない

私が結菜を気にいったんだから

仲良くしたいからなのよ。」


椿さんは取り皿を渡しながら

光寿郎の奢りだから

いっぱい食べて ニコニコ」


俺はパチクリ、しながら

2人を見た。


“あんなに・・・💦

誰が食べるんだよ!

軽く五人前あるし・・・?」


すると結菜は手を合わせ

“いただきまぁーす。“


箸を握るとパクパク パクパク

箸を止めたかと思うと

中華ちまきの竹の皮をはぎ

婆さんに渡した。


「椿さん、凄く美味しそう

はい。」


婆さんもニコニコしながら

それを受け取りパクパク


何時も食欲なさそうに

しているのに婆さんは

どうしたことか凄く

楽しそうにしている。


確かに見合いでは無かった・・・

のか?


見合いなら高級料亭で

相手の親や、仲人を立てるのが

キッチリとした九条家の慣わし・・・


・・・分からん‼

しかし本当の孫はオレなのに

二人は凄く打ち解けて誰が見ても

仲の良い孫娘に見える。


婆さんのあんなに明るく笑うのは

見た事が無かった・・・💦

何故か俺も自然と頬が緩んだ。


俺も中華ちまきを追加した。

アイツが美味そうに食うから

「ねえ結菜、こんな可愛らしいんだし

彼氏いないのかい?」


「ん?ŧ‹”ŧ‹”(´⊙ч⊙`)ŧ‹”ŧ‹”

彼氏ですか?

いましたよ!ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”」


「エッ‼ 彼氏いるのかよ。」

俺はつい口が滑った。

確かに可愛い系ではある。


結菜は俺をギラッと睨み

「ゲボ、聞いてましたかー

居ましたよ!って過去形デッス。」


濃いめの烏龍茶を注ぎながら

結菜は応えた。

それは今椿が一番知りたい事でも

あつた。


俺は婆さん達の話を聞かない

振りをして👂をしっかり

集中させて聞いていた。


「椿さんだから話しますけど

親友に寝盗られちゃいましたー」


中華ちまきをパクパクしながら

ニコニコしつつ

コレ凄く美味しいですよね〜♡


し、あ、わ、せ、♡

と頬を両手で挟み、屈託のない

顔をしている。


もう別れたのだろうか?


何故か結菜の事が

気になっている自分に、

不思議だった。
















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