そうだ、風情ある詩を読もう

と、思われた方にぴったりの作品です。

子供の頃(と、想像させるところがすごい)の夏の情景。眩しくも懐かしく、誰もが経験したことがあるであろう体験。

それを綺麗に描き込んだうえで、主人公(詠み手)は『来年の今頃』に発想を飛ばします。
将来を考えるのは、大人への第一歩のうちの一つだと思っています。それをきちんと、しかしサッパリと詠み手に行わせる。

ただの青春譚ではない、大人への一歩を踏み出す、素敵な一篇です。

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