RE:異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~
North.s.Traveller
RE:PROLOGUE
第1話 RE:トアル”未来”での夜
……シャッ、シャッ、シャッ……
――
この奇妙な音は、とある森の中で鳴っていた。
……シャッ、シャッ、シャッ……
――森の中でうっすらと見える明かり……。
そこは、誰かの記憶の片隅にうっすらとしか残されていなかったような、荒れ果てた小屋だった……。
……シャッ、シャッ、シャッ……
――小屋の中を窓からそっと覗く……。
その屋内には、
旅人の一晩の宿や、
……シャッ、シャッ、シャッ……カタン……
――しかし……。
さっきから聞こえるこの音は、何なのだろうか……?
うっすらとしか見えない小屋の中を、よ〜く目を凝らして見回す。
そして、”音”ではなく、”机”の上にヒントはあった。
そこには、”フツー”ではお目に掛かれない物が
……シャッ、シャッ……
――
様々な人たちに”
「……おっ!」
……シャッ、シャッ……
――アメリカ軍に採用され、30年以上、現役で撃ち続けられている
アメリカ製、ウォルト・ファイヤーアームズ社製、「M1911」……!
「あれが……!」
……シャッ……カタン……カチッ……!
――西部開拓時代、ガンマン達の
アメリカ、オリバンスター社製、「オリバンスター M1894」……!
「例の”魔どッ……!」
――しかし、他にも
月明かりの中……一瞬の”轟音”の後に窓が割れ――小屋の中を覗いていた”男”は、頭から滝のように”血”を流し、地面にひれ伏した……。
その背後には、月明かりをバックに、奇妙な”音”の
「……クソッ!」
――苛立っているのか、そう呟いた後……。
”男”は何事もなかったかのように、倒れた男を近くの木の側まで引きずって行き、乱暴に転がした後、小屋の中へと戻っていく……。
そして、窓の側に置いてあった”バックパック”を引っ掴むと、机の空いているスペースに中身をブチ撒ける。
「……ハァ……」
――長いのタメ息の後……男はボロボロ椅子へと座り、ブチ撒けた物を使って黙々と作業を始める。
ブチ撒けられた物……それは、”
数多の海を駆けてきた”海賊”達が愛用したであろう……。
数十丁にも及ぶ、「フリントロック・ピストル」であったのだ……!
火薬を込め、棒で突き、弾を込めて、棒で突く……。
何十回と繰り返される作業の中、男は呟く……!
「……待ってろよ……」
――その瞳は、ある種の”狂気”と”復讐”で満ち溢れているようであった……。
<異傭なるTips> 銃
銃とは、”火薬”や様々な
銃から高速で発射される、
強い”殺傷力”や”破壊力”を持つので、<狩猟の道具>や<武器>として用いられる。
その歴史は古く、
初めて「銃の原型」となった物とも言えるだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます