31. ためらいも吹き飛ばすよな冬青空


 刺すように冷たい空気もものともせず、二十歳を迎えた若者たちが、装いも声も表情も朗らかに集う。

 新春のよく晴れた休日、成人となったことを祝してさまざまな色のお着物に包まれた女の子たちは懐かしい面々に会うたび歓声を上げて抱き合い、さんざん自撮りをしては飽きずに笑顔を煌めかせていた。


 しかし、体をきつく締め付ける着物はただ歩くのにも苦労させられるし、せっかくだからと施されたつけまつげは重く、早起きして着付けをしたため、もうすでに眠たい。再会を懐かしんで黄色い声を上げ続けた喉は早くもひりひりしている。

 ようやく今は、気心の知れた小学校以来の仲良したちの輪にいるから、多少気を抜いていられる。そうして梨生があくびを噛み殺していると、満面の笑みでクンちゃんが、


「今日は梨生もちゃんと振袖着てきたね〜。えらいねえ、可愛いねえ」


梨生の首元にある真っ白のファーショールを撫でた。


「さすがに成人式だからね。でももう今すぐに脱ぎ捨てたい。しんどくない? 着物」

「うん、もうむり。肩がバキバキ」


 うんざりした顔でタムタムが応え、続いてニヤリとし、


「しかしあれだよね、アワタがいないから、あたしたちでも堂々と可愛いを気取れる」

「いやいや、実際うちらめっちゃ可愛いから。こんなにめんこいおなごがぎょうさん集まって……雛人形か? 灯りをつけましょぼんぼりに? ってやつだから。自信持てや」


 みきの激励を受け、タムタムも、


「それ雛祭りじゃね? でも、そうだよね、うん。あたしたち……最強に可愛いーっ!」


肩幅に脚を広げて背を反らし、空へ向かって咆哮した。クンちゃんが鼻で笑う。


「その雄叫びっぷりが可愛くねーわ。しかも、ここに突然『遅れた』とか言いながら振袖のアワタが登場してみ? 一発でうちら色褪せるからね」

「間違いない」

「――でも、見たかったなーアワタのガチ着物。可愛いもの見たさと怖いもの見たさで」


 サキちゃんが残念そうに口を尖らせた。


「だなー。なんで今日アワタ来てないの?」


 疑問を浮かべた視線が梨生に集まる。


「……なんでだろ」


 小さく苦笑して彼女は小首をかしげた。


「梨生のくせに、アワタと連絡とってないの?」

「うーん……まあ、そんなところ」

「そーなんだ、小学生のときは梨生とアワタでニコイチって感じだったのにね」

「変わるもんだね……これが成長ってやつかね、ほろにがだね」

「そのうち、私たちも会わなくなるのかなー……」


 ややしんみりとなった雰囲気を吹き飛ばすようにして、みきは早口で言う。


「いや、ていうか私は、5年以内に玉の輿にのってイケメンの石油王の夫と一緒に天使みたいな赤ちゃん連れてるんで。キラキラ120%幸せファミリー築いてるんで。そしたらもう街でおまえらに会っても無視だわ」


 自信満々に未来を語るみきに、虚ろな目でスー子は教えてやる。


「それ500パーない未来だから。『10年後もこうやって独身同士うだうだ集まってる』に5兆円」

「は? オイルマネーに加えて賭け金の5兆円もゲットして私の未来には幸せしかないんだが、おまえ後悔しないよな?」

「10年後、独居しながらあくせく働いて私に5兆円支払ってね。分割払いでいいから」

「とか言ってても、なんだかんだでバラバラになって会わなくなっちゃうんだって。お姉ちゃんが言ってたよ」

「えー寂しい」

「でも……確かにみきは結婚早そう」


 梨生がぽつりとこぼした所感に、すかさずみきは「あ、そーお?♡」と溢れんばかりの笑みをくれる。


「いや、そういう子がなんだかんだで意外と結婚しないんだって。お姉ちゃんが言ってた」

「さっきからうるせーな。クミコの姉ちゃんいくつよ?」

「今年31」

「やだ……姉、リアル見てきてるじゃん、信憑性あるじゃん……」


 愕然とするみきを見ながら梨生は、


「うちのお姉ちゃん、身長が180cm以上ある男としか付き合わないってずっと言ってきたけど結局、自分より背ちっちゃい彼氏と3年付き合ってて、今年結婚するらしい」

「え、まじ。おめでとうじゃん」

「どーも。だからもしかしたらみきも、玉の輿どころか、うだつの上がらない借金王の男と一緒になるかもしれないよね」

「あ? やめろし。石油王は譲れない必須条件だし。石油王の妻に、私はなる!」

「じゃあアラブあたりにもうそろそろ留学行っといたほうがいいんじゃない」


 薄い笑みを浮かべてあしらった梨生に対して、みきは鼻息荒くつっかかる。


「おうおう、梨生はんはいつでもヨユーこいてあらはるけど、どーなん? ちゃんと恋してはりますのん?」


 口ごもった梨生を遮るようにクンちゃんはため息と共に、


「いや案外これで梨生モテるからね。やめとけ、聞いても敗北感を味わうだけだぞ」

「そうだった、ムカつくことに。こんな足が速いだけのボーッとしてる女、どこがいいんだよ。顔か、結局顔なのかこの世は、ちくしょう」

「もう、やめてよ」

「やめる。けど自慢されても一切聞かない。私は貝になる」


 両手を耳に当て口をむっつりと閉じたみきにスー子が述べる。


「まあまあ。昔懐かしの同級生たちのなかに、奇跡的にイケメンへ進化して石油掘り当てた奴がいるかもしれないし。今夜の飲み会に期待でしょ」


 みきは重々しく頷きかけて、突如思い出したように目を輝かせた。


「あっ、ね! 青木くん来てるかな?」

「は? 誰?」

「あれだよあれ。みきが中学んときめっちゃ好きだった、囲碁部の」


 フォローを入れたタムタムに、「あー……」とクンちゃんは興味のなさそうな死んだ目を見せてから一転し、勢いづいて、


「てかっ! 見た? 高井! めっちゃさあ……」

「あ、見た見た! ヤバいよね、二度見した」

「え、なになに」


 ――久しぶりの集結に、旧友たちのお喋りは止まらない。

 梨生はそこかしこで人の輪ができている会場を見渡した。華やかに着飾って嬉しそうに高い声を上げる女の子たち、着慣れない羽織袴やスーツに身を包んでやんちゃそうに笑う男の子たち。“成人”の儀式を経ても、どれだけ体が大きくなっても、いきなり意識が大人になるなんてことはなくて、それならいつ、自分たちは立派な“大人”になるのだろう、と梨生は思う。

 いつになったら、会いたい人に「会いたい」と素直に伝えられる大人になるのだろう。気まずさを乗り越え、きちんと謝って、あるいはせめて一言だけでも連絡を入れて――そういう前進のできる“大人”に。

「ごめん、遅れた」と、昔みたいに当たり前の顔をして彼女がここに現れたら、笑って、当たり前の顔をして迎え入れることができるかもしれないのに。


 その日、会場にも飲み会にも、千結が現れることはなかった。



 #



 後日、成人式では会えなかったホンちゃんと、梨生はファミレスで遅い昼食をとっていた。インフルエンザで出席できなかったというホンちゃんに、式場や飲み会での同級生たちとの写真をスマートフォンで見せては懐かしさを共有した。

 ひとしきり近況報告などを終えて、梨生がすっかり冷めたパスタをフォークに絡めていれば、ホンちゃんは出し抜けに、


「ドゥ、最近は走ってないの?」

「――えっ、もしかしてわたし太った?」


 高校卒業以来、めっきり運動量が減った自覚のある梨生はぎくりとして聞き返す。ホンちゃんとは定期的に会っているため、彼女の目にも明らかな変化があるならば、運動の習慣を取り戻すべきかもしれない。


「別に〜。ドゥはもっと肉付けていいと思うけど。もう競技大会とか、出ないの?」

「うーん……なんか、もう、いいんだよね……」


 麺を巻きつけたフォークを口に運ぶ気にはなんとなくなれず、梨生は歯切れ悪く答えた。それから、おずおずと目をあげてホンちゃんへ尋ねる。


「……あのさ、ちーちゃんってどうしてる? 成人式も来てなかったみたいだし……」

「高校で開催する式のほうに出てたみたいだよ〜。なんかいいホテルでパーティやったんだって」

「そっか……」


 遠い目をして皿の上でフォークを回転させ続ける梨生に、ホンちゃんはそっとため息をついた。そして、緩慢に口を開く。


「……なんか、突然どうでもよくなったんだけど〜……」

「え? うん」

「もううちら、成人したわけだしさあ。君ら、私を伝書鳩代わりに使うの、いい加減やめてほしーわけ」

「へ?」


 梨生こそ豆鉄砲を食った鳩のごとく目を丸くしたが、構わずホンちゃんは、


「あ、伝書鳩じゃないかあ。なんていうか……スパイ? もう安否確認とか近況確認とかさ、自分らで直接やってよ〜」

「ご、ごめん……」

「口止めされながら最近どーなのって確認するこっちの身にもなってほしいよね、まったく……」


 それとなく不自然でないように聞いていたつもりだったから口止めまでは約束しなかったはずだが、ホンちゃんがそんな風に動いてくれていたならありがたい、と梨生は素直に思った。

 なんと返答したものか考えあぐねて黙り込んだ彼女へ、ぐっと顔を近づけてホンちゃんは言う。


「君たち、会いなさい、直接」

「ん……でも……」


 言い淀む梨生に、ホンちゃんは普段は柔和に細まっている目をかっと開いて、


「会わなきゃ、今後アワたんの情報は一切提供しないよ」

「え……っと……」


 再びホンちゃんは息を吐き、スマートフォンを取り出して片耳へ当てた。


「――あ、アワたん? 今大丈夫〜?」


 慌てだした梨生の前に片手を上げて彼女はしゃべり続ける。


「忙しい? ちょっと出てこられない? ……えーそんなこと言わずにさあ。今ね、ドゥとごはん食べてるんだけど、アワたんどうしてるかな〜って言ってて」

「……」


 眉を八の字にして情けない表情の梨生に視線をやりながら、


「……うん、XX駅のYYにいるよ。コンビニの隣の。うん」


くすりと息を漏らして、


「……んふ、がんばるけどさ〜、それはわかんないねえ」


ホンちゃんは笑みを含んだ声で電話の相手へ言う。


「……」

「……はいはーい、じゃね、またね〜」


 携帯電話をテーブルの上へ置くと、こともなげにホンちゃんは、


「今から来るってさ、アワたん」


と報告した。


「……」

「どうする? 帰るー? わかんないけど、今帰ったらドゥは一生アワたんに会えないんじゃないかな〜」


 邪気のない顔で、面白そうに彼女は言う。梨生は皿へ視線を落としてぼそぼそと答えた。


「ごはんまだ食べ終わってないし……。別に、急いで帰ることもないから……」

「そうそう、ドゥはただごはん食べてればおっけ〜。緊張してても食べられるんならね〜」


 人好きのする笑顔に辛辣さを差し込む彼女へ、梨生は吐息混じりにつぶやいた。


「ホンちゃん……」

「ん?」


 彼女は引き続きニコニコとしている。


「ありがとう……」

「うん」


 小さく礼を述べた梨生に頷いて、ホンちゃんはメロンソーダをストローからすすった。




 冷え切ってぼそぼそになったカルボナーラをゆっくり食べていたら、向かいに座るホンちゃんがお店の入り口へ向かって手を上げ、にこりと笑顔を浮かべた。梨生は口の中の麺をごくりと飲み込んだ。


「やあやあ、来たねアワたん」


 そう言いながらホンちゃんは一人分、ソファの上を横へずれた。そこに冬の外気をまとった人が腰掛ける。


「ホンダはいつも、いきなりすぎ」


 梨生の真正面に座ったのは、千結だ。

 気怠げな表情と相まって、梨生の記憶のなかの彼女よりもずっと大人っぽく見えた。

 白く透明感のある肌に、ぽってりと紅い唇が映えている。おそらく化粧の施されたそれは、随分と鮮やかに印象へ残る。彼女は視線を下へ向けているから、その繊細で長いまつげが余計によく見えた。室外の寒さを引きずって、彼女のすっきりとした鼻の頭は少し赤らんでいる。

 コートとニット帽を脱いで払った黒髪が、白いセーターの肩をさらりと流れ落ちた。


「――コート、こっち置くよ」


 震えそうになる声をなんとか制御して梨生は正面へ手を伸ばした。千結は頷いてそれを渡すが、目が合うことはない。梨生の胸は小さく軋む。


「アワたん何食べる?」

「もう昼ごはん食べたから、何か甘いもの」


 デザートメニューは梨生のそばにあったから、彼女は慌ててそれを千結へ差し出した。「ん」だとか何か喉の中で曖昧に千結は言って、それを受け取った。


 まだ一度も目が合っていない。

 ずっと会わないでいたこと、やっぱり怒ってるのかな、と梨生は思う。

 注文を行う千結の声を聴きながら、梨生はそっと目を落とした。

 同じ大学を目指して、結局自分だけ落ちて、やはり彼女の横に並ぶ資格は自分にはないんだな、と感じた。

 浪人中は、劣等感に苛まれながら大学生の千結と楽しく話せる自信もなければ、彼女の新しい学校生活の足を引っ張るのも嫌だった。

 そうして、大学受験に失敗して以来、距離を置いていたのに、ある夏の日、ひどく酔っ払ったのに任せて彼女を突然呼び出して、あげく介抱をさせてしまった。朧な記憶を辿るだけでも、とんでもない醜態を晒していたのは明白だった。思い出すだに呻き声を上げて床をのたうち回りたくなった。かっこいいどころか、みっともないところを見せつけてしまって、合わせる顔がなかった。

 考えるほど羞恥と後悔に暗く沈み込み、だんだん俯きかけていた顔が、


「なに、その顔」


という千結の声で跳ね上がる。

 彼女はホンちゃんのほうへ頭を向けている。ホンちゃんはふくふくした頬をまあるくさせて、目尻を下げていた。


「手のかかる二人だなあって思って。だけど二人とも……可愛い可愛い〜」


 両腕を伸ばしてホンちゃんは、梨生と千結両方の頭を撫で回した。千結はむっとして彼女の腕を遠ざけながら、「なにそれ」と低く言った。するとホンちゃんは目を優しく細め、


「オヤゴコロってやつだよ……」


としみじみつぶやいた。それからぱっと表情を明るくさせて千結へ言う。


「アワたんの成人式の写真見せてよ」

「めんどくさい」


 無下に切り捨てられてもめげることなく、


「いいじゃん、ドゥも見たいよね?」

「ん、うん」

「……」


 相変わらず千結とは視線が合うことはないけれど、彼女はのろのろとスマートフォンを鞄から取り出した。

「この写真から」と机の中央に置かれた携帯電話の液晶画面を、ホンちゃんがスワイプするのを揃ってしばらく眺めた。背を伸ばして卓の上に乗り出している梨生を見て、ホンちゃんは声をかける。


「そっちだと見にくいでしょ、こっち側来なよドゥ」

「狭いよ」


と眉をひそめた千結にもホンちゃんは目をふんわり細めて、


「大丈夫、みんな細いから」


 千結の許可がなければそちら側へ行ってはいけないような気がして、梨生は向かいの千結を黙って見つめた。


「……」


 下唇を小さく噛み、顔を逸らして千結はホンちゃんのほうへ体を寄せたから、梨生はそろりと彼女の隣へ腰掛けた。対面にいて視線の合わない心細さを感じるよりも、隣で目を合わせないまま、ほのかに体温を感じられるほうがほっとできた。


 しばらく三人でスマートフォンを覗き込んでいた。大勢で映った写真ばかりが続いたが、千結ともう一人の女の子だけが大きく映った写真があり、ホンちゃんはすかさず千結の上半身をズームした。薄緑の振袖を上品に着こなし、特別な日のためにばっちりとメイクをきめた姿は神々しいほどに可憐で美しく、思わず梨生は、


「わ、可愛い――」


と口走って、それからあまりにむき出しの感想すぎて気持ち悪いかもしれない、とあせり、


「――ね、ちーちゃん」


と語りかける調子に変えて言ってみたものの、


「……」


隣の彼女は微動だにすることがない。前回会ったときよりも短くなった髪は、彼女の横顔を隠している。ホンちゃんがにこにこして千結へ言う。


「アワたん可愛いって」

「――聞こえてる」


 ぼそりと答えた千結の向こうから、ホンちゃんがひょこりと顔を出して、今度は梨生へ、


「ドゥ、アワたん可愛いね〜?」

「う、うん……」

「ホンダ、ほんとにうるさい」


 不機嫌そうに言う千結の隣でホンちゃんが「ふふふ」と嬉しげに声を漏らすから、梨生もつられて笑ってしまう。ちょっと勇気を出して梨生は言ってみる。


「あの、ね。成人式の日ね、クンちゃんやみきたちと話してたんだけど」

「……」

「みんなで振袖着て『可愛いね〜』ってなってるときに、クンちゃんが『ここにちーちゃんが登場したら一発でうちら色褪せるから』って言ってて、そのときは大げさだなあって思ったけど」


 隣の彼女はまだ振り向くことはないが、ひと呼吸置いてから梨生は続けた。


「今ちーちゃんの写真見て、確かにそうかもって思った」

「……そう。みんな元気だった?」


 そっと顔を動かして、千結は遠慮がちに訊いた。一瞬だけ、その色素の薄い瞳と視線が合った。梨生は微笑んで答える。


「変わらないよ。ていうか、もっとうるさくなってた」


 唇をわずかに緩め、千結は「想像できる」とつぶやいた。そして、


「――梨生の写真も、見たい」


とぽつりと言った。間を置かず、横からホンちゃんが顔を出す。


「えー私の写真は見たくない〜?」

「ホンダはインフルで行けなかったから写真ないでしょ、うっとうしいな」

「うわーんアワたんが優しくないよお。私病み上がりなのに〜」


 とうとう肩を揺らして笑った千結の振動を隣で感じながら、梨生も声をあげて笑みをこぼした。

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