淡くて切ない恋物語と環境問題って作品


まず、この作品を読んで思ったのが、彼女の儚さやミステリアスな雰囲気を醸し出している描写の技術に圧倒されました。

彼女が何故、川を見つめているのかという謎。これに私は飛び降りて死にたかったのか、それとも想い出の場所でその場所がゴミで埋めつくされたことにより、悲しくて見つめていたのかという2つの解釈をしました。

彼女の川を見つめていた理由が謎なのと川が綺麗になって笑顔を見せたのを機にいなくなってしまった事への記載が一切無いのがbad。

もう少し彼女の描写が欲しかった。川を見つめていた理由は良いとして、彼がこうして失恋してしまっている時に彼女はどうしているのかが書かれていれば★3だった。

あとは私的にこういうテーマだから第2話と第3話はつまらないと感じました。

最後の失恋の描写。上手すぎる。もう一度川を汚したくなる気持ちも分かる。胸が締め付けられる感覚に陥り、彼の事を思うと胸が痛いっていうか、心苦しいっていうか、分かるよね??やるせない。

投げやりになって、泣きながら家に走って帰る彼が安易に想像できた。私も泣きそうになりました。

とにかく切ない良い青春物です。是非読んだ方がいいと思います!