電子世界の魔術師の禁断術

綾来タリ

第1話 始まり

魔術師のための魔術師の電子領域アトラス

ここには様々な魔術を持つ物、様々な欲望を持つ物が集まる

異能と魔術、それが交わる電子領域だ


ログインを開始

名前 亜網疾手あもうはやて

性別 男 誕生日9月5日

魔術概要……判断不可能 error発生

再度ログインを開始

名前 亜網疾手

性別 男 誕生日9月……error

ようこそ、アトラスへ!


ここは家だろうか

誰もいない静かな家だった

そこには亜網しかいない独りぼっちの家

それはまるで亜網以外の人間はいないかのよう

間違えなく誰もいなく、独りぼっちで哀しくなった

テレビはつけられるようで亜網はテレビを付けた

テレビはニュースばかりやっている朝だからだろうか


テレビのニュース番組はつまらない

亜網は制服に着替え始めた

制服は少し大きめのサイズで着やすいなと思ってそのまんまソファーに座った

20分後…

眠っていたのだろうか、時刻は7:30

急いで学校に向かわないと急げー!!!

全速力で走ってる、恋愛系の角でぶつかるなんてことはあり得ることも無く期待もしていない


そして学校の目の前についたのは8:05分

「遅刻ギリギリだぞ、もう少し早く来い」

生徒会長のような男はそういった

「すいません、遅れまして」

「まぁいい、ちゃっちゃと校内に入れ」

走って教室に向かったに入った


「遅いじゃ無いか、亜網」

俺を見て笑いながらいる回りを女に囲まれてる男 瀬名律がいる

「こんなに遅れてくるだなんて随分と余裕だったんだろうね」

「そんなことはないさ、たまたまさ」

「たまたまってなんだよ、事情があるならばいってみなよ、ないだろうがな」

「いや、さっきNPCからの依頼をこなしてた」

「な、なんだって!」

とっさのどうしようもない嘘をついてしまった、NPCのイベントは賞金が高いのだ

金と信用度という2つの賞金がでかい

「ずるいじゃないか!俺にも教えやがれ!」

「すまないな、一人専用だったんだ」

瀬名を囲んでる女性たちは俺にブーイングをしてきた、面倒くさいなと思って俺は無視した

瀬名とは初めてログインしたときからの顔なじみだ

仲もよかったし、ハッカーとしても魔術師としてもステータスだけならば1流だろう、性格があるせいで二流だが、ほんと性格に難が無ければ

「おいおい、声に出てるぞ二流だって聞こえたぞ、誰が二流だ!!」

「ごめん、声に出ちゃってたか」

そんなたわいも無い会話をしていたら一人の少年がやってきた

「二人とも、ここで言い合いとは情けないんじゃないですか」

その男の名は有馬順平ありまじゅんぺい

有馬財閥の次期後継者だ、そのため学園のイケメンランキングが一位だ。

ちなみに瀬名は三位で俺が二位だ

有馬は魔術師としては一流だと思う

「取り敢えず、もうすぐで授業が始まりますから座りましょう」

亜網と瀬名は席に座った、チャイムが鳴り響き教室の扉が開かれた

入ってきた教師はいつものとは違い見たことのない先生だった

教壇に物をもいて黒板に名前を書き始めた

入野霞いりのかすみと黒板には書かれてる

「私、入野霞といいます、よろしくお願いします」

入野霞のプロフィールを見たらそれはただ可笑しかった

プロフィール

名前 入野霞

性別 女 他のこと不明


まるで名前と性別以外がないようだ 

「では授業を開始します!」

そして授業が始まった

授業は単純で明解で簡単な内容だった

魔術回路の説明や原点の魔術の説明だ

そんな簡単な授業が終わり、放課後となった


さっさと帰ろうかな、面倒くさいのは嫌いだし


亜網は急いで校門まで向かっていたその時だった、校門の前に一人の女性が倒れ込んでいた

「に、げ、て、急いで、早く」

意味が分からないと感じた亜網は喋り始めた

「何から逃げればいいんだ」

「何って、化け物が来るの」

「どこに逃げれば良い?」

「自分の家に逃げてください」

家にならばこいつもつれていける、それならば大丈夫じゃないか?

助けられる、それならば助けなきゃ

「それじゃあオレの家に連れていくからな」

「そ、そんな駄目ですよ」

そういって、急いで背中に乗せて学校の外に出たその時 化け物が左の道路から来ていた

急いで亜網は走り始めた

「逃げなきゃいけないんだろう!」

「そうですけども、貴方も死にますよ!!」

「逃げればいいだけだろ、それならば急いで走ればいい!!」

静かに呼吸をしながらスタッスタッと呼吸をしている、しかしそれよりも早いその獣…

いや違う、あれは蛇なのか…

大きさが巨大で動きも素早い


この女性だけでも助けないとな、どうにかしなきゃいけない

俺はこの女性を助けないと!


亜網はその女性を路地裏に置いた

大きな蛇が入って来られはしない道に


「こい、こっちだ!!」

蛇はシャ~~といってこっちに走ってきた

「俺が相手をしてやる!!」

魔術もあんま使えない俺は何も出来ない犬死にって奴なんだろう

蛇は早く俺を喰らおうと目の前で口を開いた

急いで右に避けた

何度も何度も避け続けたが足を挫いてしまった


あ、ヤバいこれは死ぬぞ 間違えない

この電脳領域での死は現実での死…

「仕方がないです、救ってあげましょう」

その時 空から沢山の矢が飛んできた

矢が打たれている方向を振り向いたらそこには一人の女性が立っていた

「貴方は、何者ですか」

俺はじっくりとその人を見た

俺は他人の魔術回路が見られるようになっているだけで、あんまり魔術師としては使えない魔眼だ

見てみるとその女性から普通じゃあり得ない量の魔力だった

「私の名前は柊月影ひいらぎつきかげといいます」 

「あの、助けてくれて有り難うございます」

「当然のことをしただけですので、大丈夫です」

亜網は急いで路地裏に向かった

「大丈夫です、もうあの蛇はいませんよ」

「そうですか…」


路地裏からその女性を出したその時だった

「あの残骸を殺したのか」

道の真ん中に一人の男が立っていた

その男は顔は見えず、何者かはわからない

「この電脳領域での不純物を殺そうとしたのだが邪魔をされたか、到底理解が出来ないさウイルスがあったら貴様らは削除すると言うのにな、覚悟しておけ貴様はこの電脳領域の反逆者となった」

そして、その男はその場からいなくなった

亜網は急いで家に戻った

家の中にはベッドが何故か二つある

一つは俺のためのだろうが、もう一つは客人用なのだろう、それならばとその女性を横にならせた

それから食器を見たり掃除機を見たりしていて3時間がたったその時二階でガタッと物音がした、亜網は二階の寝かせておいた部屋まで向かった

ドアのノックした

「はい、どうぞ」

「大丈夫ですか?」

「あ、はい 大丈夫です」

「そういえば、名前聞いてなかったですね」

「私は治療AIめぐみです」

AIが狙われてたのか、そして不純物と呼ばれているってどういうことだ、訳が分からない

「そうか、今日から何日も居てくれていいですよ」

「あ、有り難う御座います」

恵はベッドから立ち上がって台所に向かった

「台所に向かって、どうしたんですか」

「私は居候させて貰う身なのでご飯くらいは作ったほうがいいとおもって」

「そうなんですね、有り難うございます」

そういって始まった日常

そして俺と恵による生活、それは楽しい物になりそうだ

魔術師ウィザードらしく頑張らないとな 

そんな穏やかな日常の話を始めよう

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電子世界の魔術師の禁断術 綾来タリ @akabanemike

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